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一気見する視聴者続出、“ハラハラドキドキ”に満ちたNetflixドラマ『地面師たち』の魅力

エンタメNEXT / 2024年8月10日 11時30分

一気見する視聴者続出、“ハラハラドキドキ”に満ちたNetflixドラマ『地面師たち』の魅力

Netflixシリーズ『地面師たち』独占配信中

Netflixで7月25日から配信されているドラマ『地面師たち』。「地面師」という聞き慣れない言葉や、ストーリーの想像がつかないことなどから、パッと見で地味な印象を持ってしまうことも否めないが、全7話を一気見したという声も少なくないほどの大きな注目集めている。

【別カット8点】Netflixシリーズ『地面師たち』場面カット

今作は2017年に実際に起きた不動産詐欺事件を扱った新庄耕の同名小説が原作となっており、『モテキ』などで知られる大根仁監督がメガホンを取った。

まず、地面師とは不動産詐欺グループのことを指す。他人の土地の所有者になりすまし、虚偽の売却を持ち掛けることで、不動産会社やデベロッパーから多額の金をだまし取る。

本作品最大の魅力は“ハラハラドキドキ”だ。多くの人にとってあまり馴染みのない土地の売買契約は複雑で、不動産会社との取引の流れを完璧に理解することは難しい。だからこそ、「地面師」というワードが世間にあまり浸透していないわけなのだが、そのやり口はスリリングそのものだ。

土地所有者になりすますというのは前述のとおりだが、不動産詐欺は分業制。土地の情報を握る情報屋、不動産会社やデベロッパーとのビジネス折衝を担う交渉役、偽造書類を作成するニンベン師のほか、土地建物取引の法律関係に精通した法律屋などプロフェッショナルたちで構成されている。

しかし、最終的には不動産による本人確認を突破しなければ、大金を得ることはできない。そのため、最後にはプロフェッショナルたちと不動産が直接対峙することは避けられず、詐欺を警戒する不動産側の質問を地面師たちがアドリブで乗り切らねばならないシーンも度々出てくるのだ。時に数億円を超える額が動く取引であっても、書面を見ながら人が人に質問し、判や署名で決着する。一手でも間違えればすぐに詰んでしまうような状況が画面を通して伝わり、原始的とも言えるやり方が視聴者の心拍数を上げる。



詐欺自体を行う際はあくまでも「演技」を武器として戦う一方、裏ではとんでもない“バイオレンス”が行われているというのも本作のポイントのひとつ。作品全体としては、同じクライム・サスペンスであるハリウッド映画『オーシャンズ』シリーズなどを彷彿とさせるが、人がゴロゴロと死ぬような圧倒的な暴力が映像として加わることによってダークな印象を強め、作品の色を強く決定づけていると感じた。

とはいえ、重い映像に終始していると感じないのはそれぞれのキャラクターの華やポップさゆえだろう。

豊川悦司演じるハリソン山中は常に大げさなほどの敬語で、上等なスーツを身にまとう。ピエール瀧演じる後藤も胡散臭い関西弁に加え、装飾品を過剰に装着するファッションが特徴。北村一輝は「チンピラ」を地で行く竹下を演じ、その特徴的な声を遺憾なく発揮した。

言わずもがな、主人公の辻本拓海役を務めた綾野剛の魅力に触れないわけにはいかない。これまでの俳優キャリアで刑事や裏社会の人間も数多く演じてきているが、どの人間とも被らない印象を受けた。激しい言葉を使って取り乱し、穏やかな言葉を使って恐喝する。作品の中で変容を遂げる綾野(辻本)からは一瞬も目が離せない。

先日放送された『ピエール瀧と大根仁のオールナイトニッポンGOLD』の中で、脚本家の宮藤官九郎から大根監督に向けて「綾野剛最高傑作だと思います」とメッセージが届いたことが明かされた。史上最高の綾野剛という切り口で見ても、楽しめることは間違いないはずだ。

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