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SNSで話題、Netflixの恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』が映し出す“日常感”

エンタメNEXT / 2024年8月11日 11時30分

SNSで話題、Netflixの恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』が映し出す“日常感”

Netflixシリーズ『ボーイフレンド』独占配信中

Netflixで7月9日に配信が開始された恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』。SNSを中心に大きな反響を呼んでいるが、すでに玉石混交の恋愛リアリティショーの中で何がこれほどまでに高く評価されているのだろうか。

【別カット4点】Netflixシリーズ『ボーイフレンド』場面カット

『ボーイフレンド』では、同性が恋愛対象(バイセクシュアルも含む)である9人の男性が参加し、「Green Room」と呼ばれるビーチハウスで約1か月の共同生活を行いながら、コーヒートラックを運営して当面の生活費などを稼ぐ。

他のリアリティショーでも共同生活というのは珍しくないが、男性だけで暮らしているからか、その“日常感”は画面を通して強く伝わってくる。年齢も職業も異なる9名の共同生活では、彼らに混ざりたいと思うほど楽しそうな瞬間も、気まずくなってしまうような瞬間もある。

各々がそれぞれ考えを持ち、時にぶつかり合いながらも共同生活を続けていく。特殊な環境の中で自分の思い通りにならない相手の行動や言動だってあるだろう。しかし、だからこそ彼らは毎日自分や他人と向き合い、20歳を超えた後でも人間は成長できるということを私たちに示してくれるのだ。

言うまでもなく、恋模様もあり、彼らは様々な共同作業の中で互いの魅力に気づき惹かれていく。相手のちょっとした言葉に傷ついたり、浮かれたりする彼らはどこにでもいる普通の若者で、「ゲイだから」、「バイセクシュアルだから」という先入観は簡単に取り払われる。

配信を見る前まで、彼らにとっての普通や当たり前を把握していない私にとって、まるで違う世界をのぞくような気持ちだった。しかし、彼らの世界も私たちが生きている世界と地続きにあるということを、スタジオMCは優しく教えてくれる。特に、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダさんは彼らの普通を知りつつ押し付けるわけではなくただ共有し、理解を求めるわけでもなくただ存在しているということを示してくれた気がした。



見始めたときには「ゲイ」「バイセクシャル」という言葉だけでなぜか別の世界の出来事という気がしていたのに、見終わったときには、それぞれ一人の人間であり同じ世界に存在しているということを心地よく感じさせてくれる。そんな作品になっているのは魅力的な参加者だけではなく、スタジオMC陣の力でもあるのではないだろうか。
 
2015年東京都渋谷区でパートナーシップ証明書を発行する条例が制定され、近年では100以上の自治体が同様のパートナーシップ制度を導入し始めている。日本にもBoysが生活しやすい環境は整い始めているのかもしれない。

しかし、彼らに対する風当たりはまだ強いのが実情ではないだろうか。そんな中で参加を決めた彼らの想いや決断というものが、回が進むごとに明らかになっていく。育ってきた環境も異なる彼らがこれまで抱えてきた悩みや苦悩を吐露する姿を目の当たりにし、彼らを受け入れる・受け入れないということではない。彼らは実際に存在している。ということを強く思い知った。

たった1か月という時間で彼らが「恋」というテーマを通して自分と向き合う、そしてコーヒートラックを通して世界と向き合う。視聴する前に感じていた違和感はもうない。純粋でひたむきな彼らの姿とそれをただ包み込むでもなく存在する海の景色。なんの躊躇もなくみんなでハグをしあえる関係。ラストのシーンで何気なく繋ぐ手は一体誰と誰なのか。繋がれた手が今後も離さなくていい世界にするためにもぜひご覧いただきたい。

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