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『チェイサーゲームW2』主演・中村ゆりか、菅井友香とは「前作以上にお互いを引っ張り合えた」

エンタメNEXT / 2024年10月3日 6時0分

『チェイサーゲームW2』主演・中村ゆりか、菅井友香とは「前作以上にお互いを引っ張り合えた」

中村ゆりか 撮影/たむらとも

テレビ東京ほかにて現在放送中のドラマ『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』で、元櫻坂46の菅井友香とともにW主演を務める中村ゆりか。レズビアン同士の恋愛と人生を真正面から描いた第一作を踏まえ、今作では2人の過去が明かされるほか、恋のライバルも登場する新展開が始まる。今回、中村に作品の舞台裏を聞いた。(前後編の前編)

【写真】菅井友香とのW主演が話題、中村ゆりか撮りおろしカット【10点】

──『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』の続編となる『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』ですが、今作のみどころを教えてください。

中村 今作では、大学時代から両想いだった樹(菅井)と冬雨(中村)の出会いから恋に落ちるまでの過程がもっと生々しく濃厚に描かれています。また、樹の初恋の相手として、ちせさん演じる韓国人インフルエンサーのヨルムが登場し、2人の仲に亀裂が走るなど、波乱も巻き起こっていきます。

──前シリーズでは、樹の上司として冬雨が現れて、一見厳しいパワハラ上司として接していたシーンもありましたが、今作での冬雨のみどころは?

中村 樹のことが忘れられないと同時に、夫も娘もいるというのが冬雨の役どころです。今回は、家族を犠牲にしてまで樹への愛を貫けるかがストーリーの核にもなってきます。娘の月ちゃんを演じてくれた秋山加奈さんの演技がとても繊細で、私も見ていて胸が痛くなりましたし、現場にいらした彼女のお母さんも泣いてしまうほどでした。

──なるほど、冬雨にさまざまな試練が降りかかってきそうですね。

中村 やっぱり、恋する気持ちだけでは思い通りに行かないことも多いです。でも冬雨は前作を通して表情も豊かになってきて、可愛いらしいピュアな女の子にもなってきました。人間らしさが増して、演じていてもっと好きになりましたね。

──可愛い、ですか?

中村 前作よりも樹に甘えたりする様子が見られるんです。ヨルムが登場して、樹がヨルムとよりを戻してしまうんじゃないかと嫉妬して不安になってしまったり、樹たちに結構振り回されていくんです(笑)。でもやっぱり樹のことが好きな気持ちが一番強いので、そこが彼女の行動の原動力です。



──今シーズンでは、菅井さんとどう役を作っていったんでしょうか。

中村 前作での反省点も踏まえつつ、より話し合って作品を作っていけました。この脚本とどう向き合っていこうかという執念を、私と友香さんで言葉にしなくても感じ取っていたと思います。

──前作以来、菅井さんは中村さんのことを「とても素敵な方」と各所でベタ褒めしていますよね。

中村 ありがたいです(笑)。私、本番以外ではよく魂が抜けているので、オフショットとかも全然自信がないんです。今回も半目のような写真を撮られたりしているんですけど、褒めてもらえたのでうれしいですね。前作以上にお互いを引っ張り合えた日々でした。

──それだけこの作品に情熱を注いできたんですね。

中村 情熱を注ぐという点に関してはどの作品に対しても同じですね。1作ごとにエネルギーを注ぎすぎて、クランクイン中は撮影と休憩だけで1日が過ぎていく感覚があります。寝床に入っても台本を読んでいて、クランクアップすると抜け殻のようになります。

ただ、今作は特に濃かったなとも思います。1ヵ月の短期集中で撮っていって、1日に撮るシーンが盛りだくさんでしたし。どのシーンにも、監督からどんなオーダーをもらっても準備万端でいようと、毎日演技プランを練っていました。

──ヨルム役のちせさんとは初共演でしたが、どんな印象がありましたか?

中村 私が想像していたヨルムとは正反対な可愛い子でした。声が低めの、サバサバしてテキパキしたキャラクターを想像していたら、ちせさんはふわっとした冬雨とも正反対の魅力を持っていて。「この可愛さなら嫉妬で狂ってしまうかも」と納得のヨルムを演じてくれたので、私も「樹がヨルムに目移りしたらどうしよう」と嫉妬するお芝居が本気でできました。

──キービジュアルでのウエディングドレスを着た 2ショットは大きな話題になりました。実際撮影しているときはいかがでしたか?

中村 冬雨と樹はシリーズを通じて、ずっと世の中に抵抗してきました。女性同士でも当たり前に愛し合える世の中が来てほしいという、2人の願いが具現化した姿のように感じました。

──最後に、もし中村さんが冬雨自身だったら、ドラマの中の彼女のように生きられると思いますか?

中村 本当に好きになったら、私も行くところまで行ってしまいそうです。で、上からの圧力で押さえつけられてしまったら、気分的にはかなりダメージを受けるかも。でも、出来る限り自分の想いが叶うよう、抵抗もしていきたいですね。

(取材・文/大宮高史)

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