バレエのエリートから転身、秋元康P・WHITE SCOPIONのACO「人生が変わりました」

WHITE SCOPION

9月11日に1stミニアルバム『Caution』を発売し、オリコンデイリーアルバムランキング初登場3位を記録したWHITE SCORPION（以下、ホワスピ）。その中で、クラッシックバレエのエリートから転身し、アイドルとなったACOに、ホワスピでの活動について語ってもらった。（前後編の後編）

【写真】オフショットも、バレエのエリートから転身したACO【6点】

──オーディションからデビューするまでの心境を教えてください。

オーディションの時は目標探しのような感じで、落ちる前提で受けていました。でも、合宿で顔が公開されてからは、気合を入れて絶対受かってやるという気持ちになりました。合格してからは、バレエやその時通っていた大学も全部辞めて、アイドルの活動に専念しようと気持ちを入れ替え、人生が変わりました。

──1stデジタルシングル『眼差しSniper』を担当された振付師のTAKAHIROさんとはどんなお話をされましたか。

ファンの方は、私達のライブに来ることとディズニーランドに行くことを、天秤にかけて選んで来てくれるというお話が心に残っています。それまでは他のアーティストさんよりも、私達のライブを選んでもらいたいと思っていましたが、無限じゃないお金を使い、私達のライブを見に来ていただく大変さを教えていただきました。

──次に9月11日発売の1stミニアルバム『Caution』についてお聞きしたいのですが、まずはオリコンデイリー初登場3位、おめでとうございます。

ありがとうございます、素直に嬉しいです！私達はまだまだ足りない部分がある中で、ファンの方に応援していただき、オリコン3位という記録を残すことが出来て、凄く感謝しています。

──同作に収録されている新曲『動く唇』、『心が目を閉じる』はどんな曲ですか。

『動く唇』は、ソロや2人ずつの歌唱パートが多くて、メンバーそれぞれの歌声をたくさん聴くことが出来る曲だと思います。『心が目を閉じる』は、私達の曲の中で初めてのミディアムバラードなので、ファンの方にも浸っていただけたらと思います。歌詞が今の私達とマッチしていて、現実の厳しさが描かれているんですけど、その中でもメンバー全員で「まだまだここから頑張っていくよ」っていう意味を込めた振り付けもあり、この曲と共に先に進んでいきたいなと思います。

──5thデジタルシングル『Satisfaction graffiti』と『動く唇』は、新宮良平監督がMVを担当されています。2作品で変化はありましたか。

『Satisfaction graffiti』で初めて新宮監督とご一緒した際、「メンバーの意見もしっかり取り入れたいし、皆でいい作品を創りたい」と言っていただきました。『動く唇』では各シーン毎にどういう気持ちを込めればいいかを自分でも考えて撮影に挑み、少し成長出来たのではないかと思います。

──9月8日には『Caution』収録曲も披露された初ワンマンライブ『初撃。』が開催されました。どんな景色でしたか。

昨年10月に結成して、最初の頃はコールとかも全然無くて、どうやったらファンの方を楽しませられるんだろうって考えていたんです。でも『初撃。』では沢山コールをしたり、ペンライトを振ってくれたりと、ファンの方が楽しんでくださっているのが伝わってきたので、ここまで頑張ってきて良かったなと思いました。

──同公演では12月7日の1周年記念ライブ開催も発表されました。

『初撃。』よりもさらに上のライブを目指したいなと思っています。ファンの方の熱気をさらに上げられるように、もっと楽しませられる技術を身に付けていきたいです。

──ホワスピのメンバーはとても仲が良く、一致団結していることがライブからも伝わります。

最近は、舞台上でしか出来ないメンバーとのやりとりも楽しいなと思うようになりました。MCの時にツッコミを入れてみたり、逆にボケたらメンバーが「もういい！」ってくらいツッコんでくれます。

　COCOとは映像作品の趣味が合うので、オフの日は彼女の家でドラマを一緒に観たり、映画を観に行ったりしています。NATSUにはカフェに連れて行ってもらうんですけど、2人とも雨女なのでいつも雨が降っていますね（笑）。

──最年少・15歳でセンターを務めるHANNAさんはインタビューで、メンバーに凄く支えられていると仰っていました。ACOさんにとってHANNAさんはどんな存在ですか。

私が15歳の時って何も考えずふらふらしてたなって思うんですけど、その歳でセンターという大役をこなすHANNAを凄く尊敬しています。最近HANNAと話すことが増えたんですけど、末っ子担当で赤ちゃんキャラなのに、ワガママとか聞いたことも無いし、話していてもとても大人っぽいなと感じます。それにHANNAは身長が高いので、パフォーマンスもダイナミックで圧倒させられますね。

──ご自身はグループの中でどんな役割を担っているとお考えですか。

私のダンスはバレエの影響で、皆がバキバキに踊っている中で“綺麗”に見えると言われるので、それがスパイスになればなと思います。またホワスピの楽曲は低音が多い中で、歌唱力が凄いNATSUほどではないですが、私も低音が出るので、役に立っていればと思います。

──最後に、ホワスピとしての最終目標をお聞かせ下さい。

最終目標は世界進出です。NICOがアメリカの『コーチェラ・フェスティバル』に出たいと言い始め、メンバー皆の目標になりました。世界の皆さんに認めてもらえるグループになりたいです。

【前編】バレエ界のエリートからアイドルに、秋元康P “WHITE SCOPIONのACO”が誕生するまで