SKE48卒業からソロアイドルへ江籠裕奈「続けてきたことで、アイドルをやる意味が見えてきた」
エンタメNEXT / 2024年11月2日 12時0分
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SKE48を昨年卒業した江籠裕奈。ソロのアイドルとして活動しているが、1stアルバム『Believer』を10月30日にリリースした。収録楽曲全曲を作詞したのは江籠裕奈本人! ということで、アルバム制作と卒業後の生活について直撃した。
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――アルバム発売、おめでとうございます。発売を前にした今の気持ちは?
江籠 「やっと!」という気持ちです。アルバムについて最初に会議したのは4月だったので。
――制作するうえで、江籠さんが関わったのはどの部分ですか?
江籠 作曲以外の全部です。アルバムの方向性、曲選び、作詞、ジャケ写をどんなものにするか、衣装、タイトル……。私がOKを出さないと進まないことになっていました。プロデューサーみたい(笑)。
――えごぴからえごPになりましたか。タイトルの『Believer』からして江籠さんらしいですね。信じているものは何ですか?
江籠 自分のことも信じたいし、自分を信じている人、受け入れてくれる人を大切にしたいです。
――そのタイトルもご自身で決めたんですね。
江籠 タイトルは曲先行でした。『UnBeliever』という曲が収録されていて、そこからヒントを得ました。この曲は「信じない」という内容で終わっているけど、これに関連した〝仕掛け″があるんです。これはアルバムを買った方には気づいてもらえるはずです。
――すべて作詞をしたのは大変だったのでは?
江籠 いっぱい書きました(笑)。作詞って簡単にできると思われるかもしれないけど、大変なんです! この夏、めちゃくちゃ忙しい中で作詞しました。でも、ちゃんと締め切りには間に合わせました。私は遅れたことはないです。
――自分のことを書くとしたら、書きやすいですか?
江籠 自分のことばかり書いているわけではないです。というか、そのあたりはあいまいにしようと思っています。書いてある中身がリアルかどうかを探られるのが嫌なので(笑)。本当かもしれないし、想像かもしれません。
――前から思っていましたけど、センスあると思いますよ。
江籠 本当ですか⁉ 曲を選んでから言葉をはめるんですけど、なかなかはまらないこともあって、それは大変です。意味が不安になったら検索しますし。あとは感覚で、思いつくままに書いています。
――江籠さんは自由だなって思います。
江籠 それはそうかもしれないです。感覚で書いているので。書いてからスタッフさんに提出するんですけど、「ここはこうしたほうがいいかも」と指摘していただいて、納得したら変更します。でも、このままがいいと思ったら、変えません。
――たとえば、会話なのに二重かぎかっこを多用するのは、新聞記者やライターにはない感性なんですよ。通常の作法からはみ出しているから。
江籠 へー、そうなんですね。これも感覚です。二重のほうがかわいくないですか?
――アルバムの完成で一気に持ち歌が増えましたね。
江籠 はい。これまであった曲にプラスして6曲も増えたので。2時間ぐらいソロライブができちゃいます。
――今までの江籠さんのソロライブは、AKB48グループの光が当たっていない曲を発掘していましたよね。
江籠 探し出して、曲に意味を込めて歌うのが好きでした。それも楽しい作業だったけど、自分の曲だけでやれるようになったという実感があります。作ったからには歌っていきたいですけど、AKB48グループの曲をカバーするのをやめるわけではないと思います。
――どんどん理想のアイドル像に近づいているのかもしれません。どんな理想がありますか?
江籠 最近、そればかり考えています。まだ見えていません。思うのは、私がアイドルを続けてきたことで、アイドルをやることの意味が見えてきたんです。だから、続けることが大事なんじゃないかなって。グループにいながらソロをやることも、続けることで認めてもらえるようになったんです。結果が後からついてきたという経験があるから、まずは活動できている環境に感謝をすることが一番大事なんじゃないかなと思っています。ソロの活動は、私がSKE48で唯一切り開けた道だと思っています。私の姿を見て、ソロライブが夢だと言ってくれる後輩が増えたのは、続けてきて意味があったなって思います。
――ソロでフェスに参加もしていますね。
江籠 グループとして出演していたときから、温かい視線ばかりではないことはわかっていました。でも、ソロで活動している江籠裕奈というアイドルがいることを知っていただくことが大事だと考えています。なのに、「昔から見ていました」とか、うれしい反応があるんです。そういう方と会うのは、私が卒業して、ソロになったからだなと思うので、よかったですね。
――共演者も江籠さんのことは知っているのでは?
江籠 そういう声もありました。「SKE48の劇場を観に行って、アイドルになったんです」って。そういう話を聞くたびに、私って頑張ってきたんだなと思えます。続けてきてよかったですね。
――ソロで活動する大変さもあると思います。
江籠 ステージ上がとても広く感じてしまいます(笑)。私が歌っているときに、誰か煽ってくれないかなーって思ったり(笑)。一人だから、仕方ないことですね。
――ソロになって、よかったなと思ったことは?
江籠 一人じゃないとできない活動ができていることかな。どれも楽しい活動ばかりです。卒業してからも充実しています。といっても、家での仕事が増えたんですけど。歌詞を書いたり、いろいろな確認作業をしたり。
――まさかパソコンを使って?
江籠 いや、スマホです。パソコンは学校の授業でしか触ったことがないです(笑)。
――グループで活動していると、2日先の予定がわからなかったりするじゃないですか。ソロになってからはどうですか?
江籠 先々の予定が見えるようになりました。行きたいライブに申し込めるようになったのが大きな変化です。今までは申し込みさえできなかったんです。ライブ会場での私は完全にプライベートなので、ファンの方がもし見かけたとしても「話し掛けないでください」と言ってあります(笑)。
――卒業後も拠点は名古屋ですよね。
江籠 はい。名古屋が好きなんですよね。関わってくれるスタッフさんは、「名古屋出身の人が頑張っているのがうれしい」と言ってくれます。ファンの方もそういう気持ちがあるのかもしれません。それに、私のことをよく知っているスタッフさんとお仕事をしたかったんです。
――SKE48のメンバーとはよく会いますか?
江籠 はい。事務所が同じですから。卒業してから距離が遠くなったとも感じていません。
――プロデューサー江籠裕奈から見て、ソロアイドル江籠裕奈のいいところって何ですか?
江籠 えー、何だろう? 頑張っているとは思いますけど……そのときに最大限かわいいことじゃないですか(笑)。
◎PROFILE
2000年3月29日生まれ、愛知県出身。2011年に5期生としてSKE48に加入。2023年12月にSKE48を卒業。以降は名古屋を拠点にソロアイドルとして活動。2024年1月1日にファンクラブ「ないしょばなし」を開設。3月には卒業後初のシングル『はじまる』をリリースし、オリコン週間シングルランキング14位を獲得。10月30日にはソロアルバム『Believer』をリリースした。
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