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『海に眠るダイヤモンド』第2話 スクエアダンスが暗示する、鉄平たちの恋のゆくえ

エンタメNEXT / 2024年11月7日 18時30分

『海に眠るダイヤモンド』第2話 スクエアダンスが暗示する、鉄平たちの恋のゆくえ

『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)

神木隆之介が主演を務めるTVドラマ『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)の第2話が、11月3日に放送された。10月27日は衆議院選挙があったため、14日ぶりの放送となる。今回も、「2018年 現代パート」と「1955年 過去パート」の2つが行き来する構成だ。

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第2話の重要なアイテムとなるのが、“水”。長崎本土から離れた場所にある端島には、水道が引かれていない。定期的に船で運んで飲み水を確保していたくらいに、真水は貴重なものだった。この問題を解決するために立案された計画が、長崎・野母崎から端島に水道管を引く「海底水道プロジェクト」。この計画が成功すれば、島に飲み水が安定的に供給される。島民にとって、水は命を繋ぐための資源なのだ。

同時にこのエピソードでは、“水”は<災厄の神>ともなる。大型台風の接近によって、高潮が堤防を越えるほどの被害をもたらしてしまうのだ。物語の序盤で、鉄平(神木隆之介)やリナ(池田エライザ)に子供たちが海水を水鉄砲で撃つ場面があったが、それは「海水が端島の人々を襲う」という暗喩だったのかもしれない。

もちろん現代では、蛇口をひねればいつでも飲料水を飲むことができる。『海に眠るダイヤモンド』第2話では、“水”というモチーフによって過去パートと現代パートを鮮やかに往還し、家族・仲間との繋がりが生活そのものだった島民たちと、もはや家族としての価値観が崩壊しているように見える池ヶ谷家ーーーいづみ(宮本信子)、和馬(尾美としのり)、鹿乃子(美保純)たちーーーとの違いを描き出す。これぞ、野木亜紀子の作劇術。

そしてもうひとつ、今回のエピソードで注目すべきは、鉄平をめぐる恋模様だ。



第2話最大のパンチラインは、「あれは何角関係だろう?」といういづみのセリフだろう。玲央から「(鉄平と)付き合ってたの?誰かと三角関係?」と聞かれたときに、思わず口にする言葉。「時代を超えたヒューマンラブエンターテインメント」というキャッチコピーの、「ラブ」がいよいよ起動し始めた。

百合子(土屋太鳳)は長崎を訪れたときに、アメリカのコロラド州で生まれたスクエアダンスに魅せられてしまう。さっそく彼女は鉄平たちに声をかけて、ダンスの練習。百合子曰く、「四角形にペアが入れ替わるのがスクエアダンス」らしい。鉄平、賢将(清水尋也)、リナ、朝子(杉咲花)たちは、どんどんパートナーを入れ替えてダンスを踊る。…って、これ完全に恋模様そのものを暗示してますよね?

鉄平に想いを寄せていた朝子は、スクエアダンスを通じて賢将のことが気になってしまった様子。鉄平はリナのことを気にかけているが、どうやらリナは鉄平の兄・進平(斎藤工)に恋心を抱いたらしい。そして「昔、百合子のことが好きだった」と鉄平に告白された百合子は、「嬉しい」と心のうちを明かす。

確かに、もはや何角関係なのかさっぱり分からない。第3話以降、どんなペアが手を繋ぐのか、期待して待とう。

【あわせて読む】『海に眠るダイヤモンド』第1話 “いずみ”の正体は?ミステリー要素をまぶせた壮大なる序章

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