『オオカミちゃん』で話題、高鶴桃羽「バレエ時代は痩せすぎ…グラビアを始めて体型を褒められるように」
エンタメNEXT / 2024年11月23日 6時1分
撮影/松山勇樹
人気恋愛リアリティショー番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』の出演で一躍注目を浴び、俳優、モデル、バラエティと着実に活動の場を広げる一方で、均整の取れた抜群のスタイルを武器にグラビアの世界にも進出。今年1月からはアイドルグループ「君と見るそら」のメンバーとして精力的にライブ活動を行うなど、芸能活動を始めて2年で八面六臂の活躍を見せる高鶴桃羽。幼少期からバレエに打ち込み、中学生からスイスやベルギーに短期留学。高校時代、ロシアに長期留学するも、ウクライナ侵攻で帰国を余儀なくされるなど、21歳にして波乱万丈な彼女の半生に迫る!(前後編の後編)>>前編は関連記事からご覧ください。
【写真】水着グラビアでも話題に、高鶴桃羽の撮り下ろしカット【9点】
札幌に戻ったが、コロナ禍の影響でバレエ学校にも通えず、ニートのような生活を送っていた。同級生は進学や就職で新生活を始めた時期で、自分には何もないと引け目を感じていた。
「私は忙しいほうが性に合っているので、何もすることのない生活が嫌で。つらい日々を過ごしていたときに、芸能のことを思い出したんです。それで事務所に連絡したところ、『いつでも来てください。一緒に頑張りましょう』と言ってくださったので、単身上京しました」
上京して間もない頃、若者から絶大な支持を集める恋愛リアリティ番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』(以下、『オオカミちゃん』)シーズン12 (Abema TV)のオーディションを受けて、見事に合格する。
「ずっと『オオカミちゃん』シリーズの大ファンで、シーズン1から観ていましたし、留学先でも観ることができたので楽しみな時間だったんです。もしも芸能活動を始められたら、出演できたらいいなと思っていたので、いきなり夢が叶ってしまって、それこそ夢じゃないかと思いました(笑)。
東京には友達が一人もいなかったので、上京当時は不安だったんですが、『オオカミちゃん』のメンバーや事務所の子たちが仲良くしてくれたので、刺激的でめまぐるしい日々ではあったんですが、楽しく過ごすことができました」
『オオカミちゃん』の反響は凄まじく、地元の友達からも、たくさんの応援メッセージが届いた。何よりうれしかったのは、バレエ仲間も喜んでくれたことだった。
「二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉がありますが、バレエは『集中していないと置いてかれるぞ』という世界なので、それ以外の夢は言いにくい環境なんです。でも私が芸能活動を始めて、一緒にバレエをやっていた友達や地元の後輩たちから、『桃羽ちゃんがバレエと違う世界で頑張っている姿を見て、私も親や友達にバレエ以外の夢を言いやすくなった』という声を聞いて、すごくうれしかったんです。その気持ちは痛いほど分かるので、誰かの心を動かすことができたのは良かったなと」
『オオカミちゃん』出演後、ファッションイベントにモデルとして登壇する機会も増える一方で、念願だった俳優デビューも果たした。2023年9月には、『週刊プレイボーイ』を皮切りにグラビアの世界にも進出する。
「二十歳になった節目に、新しいことに挑戦しようと思ってグラビアを始めました。水着姿になること自体が小学校の授業以来で、しかも初めてビキニを着るということで、最初は私で大丈夫なのかな、撮影中も恥ずかしいんだろうなと不安だったんです。でもバレエも体のラインが出る衣裳を着て人前で踊るので、意外と平気でしたし、カメラマンさんを始めとしたスタッフさんも褒めてくださるので、すごく楽しくて。
『週プレ』さんの掲載号が発売したら反響も大きくて、いろんな方からご連絡をいただき、うれしい言葉をかけていただきました。体型が変わってしまったので、バレエの先生から怒られないか心配だったんですが、『すごく輝いていたよ』という言葉をいただいてホッとしました」
ロシアでバレエに打ち込んでいたときは、病的なほど痩せることに固執していた。
「ロシアに留学していたときは、自分が細いとは一度も思ったことがなくて。今、当時の写真を見返したら異常に細いですし、体重的にも危ないラインだったんですよね。周りからも、『もっと太ったほうがいい』と言われていたんですが、ロシアの方もみんな細かったので、自分では太いと思い込んでいたんです。
なぜ、そこまで自分を追い込んでいたかと言うと、バレエ学校で基準の体重があって、それを超えたらペナルティでトレーニングが増やされるんです。そもそも、その基準が低く設定されていた上に、私は常に余裕でクリアしていたかったので、食事もお昼だけにするなど無茶をしていました。周りもそうだから、あのときは感覚がおかしくなって、食べ物が敵に見えていました」
帰国して、節制する必要もなくなった上に、久しぶりに食べた日本の食事が格別に美味しかった。上京して一人暮らしを始めたことで、誰にも気兼ねすることなく好きなものを食べることができた。
「ロシアから帰ってきて、好き放題食べていたら一瞬で激太りしまして、数か月で二ケタの単位で体重が増えて、過去最高体重になりました(笑)。それまでは全く胸がなかったですし、むしろバレエをやる上で必要ないと思っていたんですが、太ったことで胸も大きくなったんですよね。そういえば自分も女の子だったんだと気付いてびっくりしました。
グラビアを始めたら、男性からも女性からも『女性らしくて素敵な体』と褒めていただくことが多くて。それまで理想としていた体型がずれていたんだなと。さすがに今は食べるのを控えるようになって、体型も気にするようになったんですが、昔みたいに『細ければいい。骨になりたい』という思考はやめました」
2023年10月に出演したYouTubeのバラエティ番組『佐久間宣行のNOBROCK TV』で人生初ドッキリをかけられて涙を流す姿が評判となり、バラエティにも呼ばれるようになった。2024年1月からは、アイドルグループ「君と見るそら」のメンバーとしても活動を開始するなど多方面で活躍している。
「大好きなバレエは今後も長く続けていきたいと思っていますが、とにかく今は芸能活動が楽しくて。というのもバレエやバイオリンなど、今までやってきた全ての経験を武器にして活かせるのが芸能なんですよね。今後も多方面で頑張りたいと思っていますし、グラビアの目標で言うと、表紙を飾るのが当たり前になって、どの雑誌にも掲載されるぐらいの存在になりたいと思っています」
▽profile
高鶴桃羽(たかつる・ももは)。2003年5月23日生まれ。フランス生まれ、北海道育ち。2歳からバレエを始め、高校生のときにはロシアの名門バレエ学校に留学。バレエと芸能活動を両立している。芸能活動では、2022年に出演した人気恋愛リアリティショー番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』で話題に。2023年からはグラビアにも進出した。
【前編はこちらから】グラビアも話題、高鶴桃羽の波乱万丈な半生「ウクライナ侵攻で砕かれたバレリーナへの夢」
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