実業家・藤川らるむ、昨今の“整形ブーム”に警鐘「全員が同じ顔になってもしょうがない」
エンタメNEXT / 2024年11月30日 6時1分
藤川らるむ 撮影/荻原大志
露出度の高い服装を着た写真をSNSにアップし、世間の注目を浴びているモデルの藤川らるむ。現在はタレント・モデルだけでなく、恵比寿にメイクサロンを開いた実業家としての一面を持つ。そこで感じたという若い人たちの自己肯定感の低さ、さらに整形ブームにも警鐘を鳴らした。
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──ネットのアンチの声を気にしない点など藤川さんは精神的に強いなと感じるのですが、昔からそうなんですか?
藤川 昔は言われたこと全部真に受けて傷ついていましたよ。SNSを始めたての頃に写真をあげると「可愛くない」とか「肌が黒い」とか言われるんですよ。それをいちいち真に受けて傷つき、「白くならなきゃ」みたいに思っていました。
でも、ここ2年くらいかな。いろんなことをいっぱい言われて、尖っていた部分が川の石みたいに丸まっていきました(笑)。だから今は何を言われても「私の土俵じゃない」と思うだけですね。
──ゼロイチファミリアを辞めて以降はフリーで活動されていますが、他の事務所に入ろうとは考えなかったんですか?
藤川 うーん、今のところは無いですね。またインフルエンサーとして活動をしていくには事務所に入る必要が今の時代はないんじゃないかなと思っていて。今の時代は個人で発信もできて世界と繋がれるので。ある意味自己ブランディングがすごく重要だと思っています。
──現在は恵比寿にメイクサロンを開くなど、実業家としての一面も持っています。そこで気づいたことがあるとか?
藤川 今の女性は本当に見た目をすごく気にしているなと感じています。私が今やっているメイクサロンに来るお客様の中にも「私は可愛くないから、ここを整形したい」とおっしゃる方がいます。ただ、私としては気軽に出来る整形が流行している今の風潮はあまりよくないなと感じています。
──それはどうしてでしょう?
藤川 本当にみんな気軽に整形するじゃないですか。電車の広告でも 「1時間で終わります」「二重整形安い」と書かれていたりして。整形が身近にある時代です。それらに影響された若い子たちがリスクを調べないで整形をしてしまう。結果、後悔するパターンも多いとすごく感じます。
お金を出すためにパパ活を始めたりする子もいて、本当によくないなって思います。整形は悪いことじゃない。ただ気軽にやるべきことでは無いと思います。
──藤川さん自身も、過去に整形をしたと公言されていますよね。その経験もあるのでしょうか?
藤川 私は14歳ぐらいで初めて整形をしたんです。母には反対されたんですけど、すごく見た目を気にしていたので、涙袋にヒアルロン酸を入れる手術に自腹で5万円払って、そのあとに鼻。今では中学生が大金を払ってまでやるものではなかったなと思っています。だって整形をせずともメイクで綺麗になれるんですよ。
だから、私がやっているメイクサロンでは、顔を変えるわけじゃなくて、メイクを通して今の自分の良さを最大限に活かした“可愛い” を体験してほしい、自信を持ってほしいという思いでやっています。
私がSNSなどで目立って発信しているのも、私みたいな「他人にどう思われてもいいじゃん」という考えが、みんなに響けばいいなっていうのもあります。
──ただ今の藤川さんがそうした発言をすると「それはあなたが綺麗だから言えるんだ」と反感を買う可能性がありますよね。
藤川 そうですね。でも私にも垢抜けてない時、可愛くなかった時もいっぱいあるんですよ。それこそビフォーアフターを比べたら全然違います。例えば小学生の頃は160センチを超えるくらい背が高くて目立っていたんですけど、一重だったし、すきっ歯で、ガリガリの子供だったので全然可愛くなかったですし。
いくら綺麗になりたいと言っても、整形して全員が橋本環奈さんのようになれるわけではない。それに全員が同じ顔になってもしょうがないじゃないですか。だったら、今ある自分の魅力をMAXで引き出した方が、可愛いうえに心も体も健康でいられるんじゃないかなと思います。
──藤川さんのサロンに来るお客さんもコンプレックスを強く感じている方が多いんですか?
藤川 皆さんそうですね。「みんなは可愛いのに、自分は可愛くない」とおっしゃっていたり、自己肯定感が低い方が多いかな? みんな本当にそれぞれ美しくてそんなに気にしなくてもいいのに、と思いますけども、次のフェーズに行くためにも、まずは外見のコンプレックスを解決させてあげたい。
自分は可愛くないという考えを変えられたら、もっと次のことを考えられるし、その子の人生自体が良くなると思うんです。外見ばかりをずっと気にしていても何もいいことはないですし。
──実際にサロンでメイクをしたらお客さんの表情は変わっていきますか?
藤川 めちゃくちゃ変わります! すごい笑顔になって帰ってくれますし、その後に「サロンでしてもらったメイクが自分史上で一番可愛くて本当に自信がつきました」とDMをくれたりもするんです。改めて声を大にしたいのは、女性はみんな可愛いということ。自分に自信を持ってほしいですね。
──最後に、藤川さんの今後の目標について教えてください。
藤川 まずはサロンを頑張って、容姿に自信がない子たちに自信をつけてもらいたいです。サロンの従業員の子も「私はらるむさんにはなれない」って言うんですけど、「私も元から細いわけじゃないよ」って反論しているくらい、私自身も元から完璧なわけじゃありません。自信があるふりをしているだけなんです。でもそうし続けているうちに、本当に自信がついてくるんですよ。後付けです。
今の時代の子は頑張ろうとしない、目標もない、欲もないと言われますけど、あれってないんじゃなく欲を持つのがダサいと思っているんですよ。「頑張っているのがダサい」みたいな風潮がある。でも、そういう考えが一番ダサいよって思いますし、私は今後もサロンをもっと展開していきたいですし、いろんなことを頑張ってやっていきたいです。
▽藤川らるむ(ふじかわ・らるむ)
2003年5月30日生まれ、千葉県出身。身長168cm、股下83cmというスタイルを武器にモデルとして活躍しながら、メイクアップサロン「RALME HOUSE」を経営している。
X:@ralumu_00
Instagram:ralumu_00
(取材・文/徳重龍徳)
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