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欧州・アジアでのフェスも大盛況「櫻坂46人気が海外も波及中」現地ファンに理由を聞いた

エンタメNEXT / 2024年12月14日 11時30分

欧州・アジアでのフェスも大盛況「櫻坂46人気が海外も波及中」現地ファンに理由を聞いた

櫻坂46

数々の大型海外フェス出演など、2023年以来、積極的な海外向け発信により、世界的にファン層を拡大してきた櫻坂46。本稿では、そんな櫻坂46の海外ファン増加の背景を、実際の海外ファンの話も交え分析する。

【関連画像】香港の音楽フェスで舞い踊る櫻坂46、メインステージ出演は日本人女性グループ初

過去の歴史を紐解くと、海外への直接的なアプローチが無かった改名前の欅坂46時代から、海外ファンは多く存在した。筆者がX(旧Twitter)上で把握しただけでも、アジア、北中米、南米、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ各地域と、全世界的に海外ファンを確認することが出来た。海外ファン主導の調査では、50~60前後の地域にまたがりファンが存在するという結果もある。

彼らは、MVなどで見られるパフォーマンスや若者の心を代弁する歌詞に感銘を受け、他の世界的ガールズグループの中でも類を見ない欅坂46に惹かれていた。握手会などのイベントにも海外から駆け付けたり、欅坂46好きが高じて日本に留学し応援を続けるケースも直接的に見てきた。ただ2020年、コロナ禍に遭い、海外ファンは日本に渡航出来なくなってしまい、欅坂46も改名し櫻坂46になるまでCDシングルをリリース出来ないなど難しい時期にあり、一旦は海外ファンの熱量も抑えられている状況に見えた。

その中でも2021年、櫻坂46の1周年記念に、米国・NYのタイムズスクエアにある広告用デジタルディスプレイに、海外ファン有志の資金により運営公認で櫻坂46の映像が流れた。今回筆者は、このプロジェクトの主導者を含む複数の海外ファンに話を聞くことが出来た。以下、櫻坂46がいかに苦境を経て海外Buddies(櫻坂46ファンの総称)を増やしてきたかを、彼らの話と客観的事実を基に記していく。

彼らは「この数年、グループや運営に向け世界中にファンがいるというアピールをし続けてきた」という。そうした活動が実ったのか、2023年『3rd TOUR 2023』大阪公演最終日が、国内だけでなく海外の19の地域を対象に配信されることになった。

同年、6thシングルで当時の一・二期生全員選抜による『Start over!』のリリースを受け、海外Buddiesはその「パワフルなダンスパフォーマンスとダイレクトに届く歌詞に、他のアイドルには無い独自性を一層見出すようになった」という。また、「魅力溢れる三期生の加入と成長」がそれに大きな追い風を吹かせたとも語った。

同年7月と8月にはパリとマレーシアでそれぞれ行われた『Japan Expo』で、海外フェス初参加。多人数での高速ユニゾンダンス、『Start over!』のメンバー全員で形成する櫓にセンター・藤吉夏鈴が乗り躍動する集団群舞などは、唯一性が高く、現地観衆の心を掴んだ。同年12月にはフィリピンにて韓国主催の授賞式『2023 Asia Artist Awards』に出席し、ファン投票による『人気賞』と『ベストミュージシャン賞』の2冠に輝いた。

海外Buddies曰く、「櫻坂46公式サイトの翻訳機能、MVや動画の字幕添付、SNSでの多言語発信などの導入も、海外ファン流入の後押しとなった」ようだ。また、「2024年10月から海外でも大人気のテレビアニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系)のエンディングテーマ『ピッカーン!』歌唱を、松田里奈と森田ひかるが担当したこと」、「海外で最も多く利用されている音楽配信サービス・Spotifyにも力を入れたこと」も大きな出来事だという。櫻坂46公式Xでも12月9日に「Spotifyまとめ 2024」と題し、櫻坂46楽曲が161ヶ国で再生されたことを発表している。



そんな中でも特に海外Buddiesにとって画期的だったのは、「今年6月の東京ドーム公演や11月の4周年記念公演での“海外チケット”導入」だという。こちらは櫻坂46公式サイトでも「海外ファン向けにチケットを販売して欲しいという海外Buddiesの声をたくさんいただき、~中略~そのご要望にお応えするため」の導入だったと明かされている。海外Buddies向け専用エリアで、他の国内向けチケット同様、全席完売した。海外Buddies曰く、「櫻坂46の一番の強みであるライブパフォーマンスを初めて直接見たという海外Buddies仲間も多く、驚くべき体験となった」そうだ。

会場内で印象的だったのが、海外Buddiesが公式グッズに留まらず、うちわやスケッチブックを国内Buddies同様、日本語で手作りし持参していることや、掛け声やコールをしっかり覚え参加していることだ。海外フェスでは披露されたことがない三期生曲『静寂の暴力』では、海外Buddiesも協力してペンライトを消灯し観客席は真っ暗となり、静寂に包まれた。こうした姿勢からも海外Buddiesの櫻坂46への熱心さが伝わる。

一方で海外Buddiesにとって、「日本のイベントに参加するための渡航費は一番高いハードルでもあるが、海外フェスに櫻坂46が出演することがやはり新規の海外Buddiesを増やす大きな要因」になっているという。

直近では、11月10日に韓国で音楽フェス『WONDERLIVET 2024』に出演。現地Buddiesが空港でメンバーを“海外スター”として熱狂的に迎え入れる様も話題となっていた。また11月30日、香港最大の音楽フェス『Clockenflap Music & Art Festival 2024』に出演し、日本人アイドルグループとして初めてメインステージの『Harbourflap Stage』に立つという快挙を達成した。香港メディア『Viu1 HK』公式YouTubeチャンネルでうかがえるように、大勢の現地Buddiesが押し寄せ、大盛り上がりとなった。

GEM Partners株式会社の調査では、今年11月と前年同月の“推しファン人数”の差分を比較したランキングが作成され、『第75回NHK紅白歌合戦』紅組出場者中、櫻坂46がファン増加数4.9万人で1位となった。国内Buddiesが爆増する人気ぶりの中、積極的な海外展開を始めたばかりの櫻坂46は、海外Buddiesの増加をまだまだ見込める状況にある。

田村保乃、森田ひかる、藤吉、山崎天(※「崎」の右は「たつさき」が正式表記)、山下瞳月は香港メディア『Viu1 HK』のインタビューに対し、将来的な海外単独公演への想いを語り、台湾メディア『ATC Taiwan』のインタビューでは藤吉、山崎がワールドツアーへの意欲を見せた。これから櫻坂46が世界に向けどこまで快進撃を見せるのか、ますます目が離せない。

【あわせて読む】櫻坂46が4周年ライブ史上最多動員で国内外にファンダム拡大中!メンバーが見せた涙の意味とは

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