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二宮和也&目黒蓮主演作品に流行語大賞の『ふてほど』…2024年ネットでバズったドラマとは?

エンタメNEXT / 2024年12月30日 15時0分

二宮和也&目黒蓮主演作品に流行語大賞の『ふてほど』…2024年ネットでバズったドラマとは?

『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)

2024年も様々なドラマが話題になった。今回は、2024年に放送された民放GP帯(19時~22時)の連続ドラマの中から、様々な指標を鑑みつつ、視聴率には左右されない“年間ネットバズりドラマ”を筆者独断で決定したい。

【画像】『不適切にもほどがある』『海のはじまり』Googleでバズったドラマは

ネット上で人気かどうかを測るのに、昨今ますます伸びを見せる無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数は一つの目安になる。ヒット作の指標である登録数100万台以上の作品を各期で見ていきたい。

まず1月スタートの冬期ドラマでは、阿部サダヲ主演『不適切にもほどがある!』(TBS系)が最高値130万台、二階堂ふみ主演『Eye Love You』(TBS系)、櫻井翔主演『新空港占拠』(日本テレビ系)、永野芽郁主演『君が心をくれたから』(フジテレビ系)が110万台、福田麻貴主演『婚活1000本ノック』(フジ系)が100万台を記録した。特に『不適切にもほどがある!』は、昭和と令和の価値観の相違を明示していく痛快さが受け、略称『ふてほど』は今年の『ユーキャン新語・流行語大賞』で年間大賞を受賞した。

4月スタートの春期ドラマでは、石原さとみ主演『Destiny』(テレビ朝日系)が最高値120万台で唯一100万を突破。春期ドラマ全体として、登録数100万台が5作あった冬期など他の期と比べやや不作となっている。

7月スタートの夏期ドラマでは、目黒蓮主演の『海のはじまり』(フジ系)の最高値が190万台を記録。これはTVer開始以来ドラマ最多の登録数230万台を誇った、2022年放送の川口春奈主演『silent』(フジ系)に続く高さだ。目黒は『silent』にも重要人物として出演しており、ネット上の目黒関連作品の強さが伺える。以下、二宮和也主演『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)が120万台、松本若菜主演『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)が100万台で続いた。

10月スタートの秋期ドラマでは、12月17日執筆時点で松本主演『わたしの宝物』(フジ系)、柳楽優弥主演『ライオンの隠れ家』(TBS系)が最高値110万台、松下洸平主演『放課後カルテ』(日テレ系)が100万台で大台に乗せている。『わたしの宝物』は全話平均世帯視聴率4%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)ながら、テレビで家族とは見づらい托卵をテーマにし登録数を伸ばした。松本は、芸歴18年目にしてGP帯連続ドラマ初主演となった『西園寺さんは家事をしない』に続き、2期連続で主演作が100万を突破し波に乗っている。また、『海のはじまり』の目黒と同じく、Snow Manのメンバーである深澤辰哉を起用したことでさらに数値が押し上げられたと考えられ、Snow Manの影響力の高さも垣間見られた。



全ての期の中でTVerお気に入り登録数のトップ3は『海のはじまり』、『不適切にもほどがある!』、『ブラックペアン』だった。ただ、登録数は作品や出演者のファンの数とも考えられる一方、“登録するほどではないが作品が気になる”という、よりライトな視聴者の動向が伺えるのが、特定のワードの人気度・検索数の推移をグラフと数値で見られるGoogleトレンドの「ウェブ検索数」だ。

2024年登録数100万台以上の全ドラマの中で、過去12か月間の「ウェブ検索数」最高値を叩き出したのは『ブラックペアン』初回だ。この最高値を100として、『海のはじまり』が80、『不適切にもほどがある!』が73、『新空港占拠』が52、『西園寺さんは家事をしない』が51で続き、「ウェブ検索数」最高値トップ5作品となる。また、『ブラックペアン』は「ウェブ検索数」の全話平均でも1位となった。

ちなみに、流行語大賞となった『ふてほど』というワードは、他のドラマの正式名称と比べても、また『ふてほど』自体の正式名称『不適切にもほどがある!』と比べても、あまり検索されていなかった。この『ふてほど』という言葉がどこまで巷で流行していたかは不明だが、作品自体の「ウェブ検索数」の全話平均は2位で、作品が話題になったことは間違いない。

以上を鑑み、民放GP帯作品のTVerお気に入り登録数100万台以上を記録したドラマの中で、登録数年間トップ3にあり、「ウェブ検索数」最高値、全話平均で共に1位だった『ブラックペアン』を、2024年“年間ネットバズりドラマ”に認定したい。

【あわせて読む】趣里主演・異色のリーガルドラマ『モンスター』誕生秘話「トラブルの理由をあえて曖昧に描く意味」

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