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DDTサウナカミーナが語る、一番過酷だったプロレス試合「雪の積もる山の中で」「死にかけた」

エンタメNEXT / 2025年1月10日 6時1分

DDTサウナカミーナが語る、一番過酷だったプロレス試合「雪の積もる山の中で」「死にかけた」

The37KAMIINA/サウナカミーナ フォトブック 「交差する熱波」』 撮影/カノウリョウマ

エンタテインメントのすべてが詰まったプロレス団体「DDT」に所属するイケメンレスラー4人による人気ユニットThe 37KAMIINA(サウナカミーナ)。現在、フォトブック『交差する熱波』(徳間書店)も好評発売中だ。サウナとプロレスを愛する男たちは、なぜDDTに集ったのか。そしてDDTでしか経験できない、前代未聞で過酷な試合形式とは…? 永遠の放課後感覚を共有する4人に話を聞いた(前後編の後編)。

【前編はこちら】DDTサウナカミーナが語る、男色ディーノとの初キスの味「まだ高校生で…」「レモン味」

【写真】The37KAMIINAフォトブックより珠玉のカット【5点】

▽メンバー紹介
勝俣瞬馬
The37KAMIINAの長男格にして、ハードコアやデスマッチもこなす、ユニット随一のやんちゃ坊主。

MAO
飄々としたスタイルながら、内にアツいものを秘めた変幻自在な自由人。

上野勇希
高校の同級生に竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)がいたことでプロレスに触れ、DDT最高峰のKO-D無差別級チャンピオンにまで登り詰めたイケメンエース。

To-y 若手ながらThe37KAMIINAに加入。独特のキャラクターでイジられキャラを担っているが、覚醒して強さとたくましさを身につけてきた注目株。

──さまざまな突拍子もないことがリング上で展開するDDTですが、そんな団体に入ろうと思ったのはどういうキッカケでしたか?

MAO 僕はずっとプロレスラーになりたかったんですけど、DDTに入りたいと思った決定的な試合は、髙木三四郎VSザ・グレート・サスケのウェポンランブル戦ですね。

──2009年にDDTがはじめて両国国技館に進出したときに行われた試合ですね。「ウェポンランブル」とは、1分ごとに公認凶器が入場するという試合形式で、自転車、熱々おでん、和桶など、さまざまなアイテムが飛び交いました。

MAO 最終的に、髙木さんとサスケさんの、それぞれの奥さんが公認凶器として登場したんですよ。その光景を観た時に、今までのプロレス観が全部ひっくり返った。あのときの、髙木さんの奥さんのムーンサルトは綺麗だったな…。

上野 僕は、初めて観たプロレスがDDTなので、もうすべての始まりというか、プロレス=DDTとしか思ってなかったですね。他の団体とかは、その後に知っていったので、プロレスラーになるならDDT以外なかったです。

勝俣 僕は理由が色々あるんですけど、直接的なきっかけは、僕のお父さんが「DDTはテストなしで、履歴書送った人全員が練習生になれるという企画をやってるぞ」って教えてくれて、じゃあそれ送ってみるわ、という流れですね。当時はKAIENTAI DOJOという団体が好きで、そこに所属していた大石真翔選手やヤス・ウラノ選手がDDTに出ていたので、知ってはいたんです。だから僕がDDTが本当に好きになったのは、入団してからかもしれないですね。

To-y 僕はDRAGONGATEのCIMA選手が好きだったんですけど、#STRONGHEARTSというユニットで他の団体にも出ていたのを追っていたら、DDTも観るようになったんですよ。

勝俣 To-yはストハーが好きで、中国までひとりで行って、OWEを観てるんだよな。

──OWEというのは、CIMA選手が選手兼コーチで参画していた、中国のプロレス団体ですよね。

To-y 上海で観ました。プロレスだけじゃなくて、なんかお面をめくる隠し芸みたいなショーもやってました。

MAO 中国に独り旅行に行ったという話は聞いたことあったけど、プロレス観るのが目的だったんだ。行動力あるな。

To-y それでちっちゃい頃はDRAGONGATEに入りたいなと思ってたんですけど、おっきくなった時は、もうDRAGONGATEはあんまり見てなくて。それでプロレスをやりたいなって思った時にDDTにしようと思って。



──DDTは、肉体の極限までぶつけあうシリアスなプロレス、華やかな魅せる試合、そしてトンチの効いたバラエティ感のある特殊マッチなど、あらゆる要素が詰まっています。なかでも、DDTのお家芸といえるのが路上プロレスです。

MAO まぁ、あらゆるところでプロレスをやってきましたからね。

上野 どんな場所でもプロレスはできるんですよ。

──ここでまた軽く説明しますけど、路上プロレスとは、文字通り、リングのないストリートでプロレスの試合を行うという試合形式。これまでキャンプ場、会社内、東京ドームなど、あらゆる場所でプロレスを展開してきました。世界的な話題となった「新幹線プロレス」や、まさかの小池百合子知事も参戦した「都電プロレス」なども、路上プロレスの一種といえます。このような路上プロレスで、いちばん大変だったのはどんな試合形式でしたか?

勝俣 うーん…。どれも大変ですけど、ヤバかったのは雪上プロレスですね。あれはキツかった。

MAO みんな風邪ひいたやつね。WRESTLE UNIVERSEで配信した企画モノで、雪の積もる宮城の山の中でプロレスをしたんですけど、歩くだけで膝上ぐらいまで埋まっちゃうくらいの積雪で、あれは過酷だった。

勝俣 もう靴も濡れて、その冷たさで足もやられて、しびれてうごけない。だんだん呼吸もおかしくなる。危なかったです。全員が死に向かってました。

MAO そんなに長い時間やってないのに、心臓が変になってくるんですよ。そんな中で橋本千紘選手はきっちりスリーカウント取ってましたね。

──想像するだけで震えてきますね。普通にプロレスの試合をするだけでも、かなり大変なのに。

上野 寒いのは、それだけでダメージがありますからね。たまに真冬なのに空調が効いてない会場とかがあって、地味にキツいですね。冬の体育館はマジでやばい。

MAO 福岡の屋内サッカー場は寒かったよね。外ぐらいというか、外以上に寒い。

勝俣 北海道のサッカー場みたいなところも寒かったな。ちょっと雪降ってたし。

──逆に暖かいサウナでもやってますよね?

勝俣 アクア・ユーカリ(現在閉店)とかでやりました。でもサウナプロレスも過酷ですよ。 ストーブとかには近づかないようにしますけど、やっぱり床とか壁は熱い。呼吸もキツくなる。お風呂とか水系は意外と痛いし、危ないんですよ。

上野 まぁ、サウナで暴れるなんて、やっちゃダメですからね。鍛えている我々だから可能なので、絶対に真似しちゃダメです。

──逆にこんな場所でプロレスしてみたい、とかありますか?

To-y なんかすごく高い所でやりたいです。床が透明になってたりする。

MAO スカイツリーの展望台にあるやつか。でもTo-yは高所恐怖症じゃなかったっけ? 

To-y 怖いからこそ、やってみたいです。なんか今までにない興奮が生まれそう。

上野 確かに覚醒するかもしれへんな。それこそ苦手なものを克服できるかもしれない。MAOも船でやったらええやん。

MAO 船だけはダメっすね。僕は船酔いしやすくて、この間も、離れ島に行くためにちょっとの間だけフェリー乗んなきゃいけなくて頑張ったんですけど、ぜんぜんダメでした。でっかい船でも嫌。船に乗ってるときは、必死に遠くを見つめて、揺れてないと思って頑張ってるから、なるべく話しかけないでほしい。

上野 僕は船とか大丈夫なんですけど、ジェットコースターがダメやね。学生の時は好きだったんですけど、プロレスラーになってから、なぜかすぐ酔っちゃうようになって、怖くなりました。あれはもう、人間の乗るものじゃないです。

──かつてDDTは、浅草花やしきで遊園地プロレスをやってますよね。

上野 花やしきのコースターでギリギリです。

MAO みんなでアメリカのユニバーサルスタジオに行った時に、一緒にジュラシックパークは乗れたじゃん?

上野 いや、あれも本当は怖かった。でも、みんなと一緒にいたいから、 酔い止めを飲んで、頑張ったんですよ。

──そんな感じでみなさんで遊園地で遊んでいるところも、フォトブックになりそうですね。

勝俣 いつも一緒に遊んでるから、撮影してくれれば毎月出せますよ!

上野 僕たちの旅の思い出が、こうしてどんどん写真集になっていったら凄いですね。

MAO そのためにも、まずは今回の1冊を手に取っていただければ、ということで。

To-y あ、よろしくお願いします。……カモーン!

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