大のプロレス好きアイドル・中山夏月姫が聞く、アプガ(プ) 渡辺未詩が頂点に上り詰めるまで
エンタメNEXT / 2024年12月28日 19時30分
左から渡辺未詩、中山夏月姫 撮影/荻原大志
アイドルになりたかっただけで、プロレスなんて一切興味なかった──。アップアップガールズ(プロレス)の渡辺未詩は、現在、堂々と東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者として君臨している。一方、大のプロレスファンとして知られるOCHA NORMAの中山夏月姫は、東京女子のゲスト解説を務めるのみならず、プライベートでも観戦に訪れるほどに大ハマリ中なのだという。互いにリスペクトし合う2人による特別対談がここに実現。
【写真】渡辺未詩×中山夏月姫のプロレス対談撮りおろしカット【5点】
──12月29日に行われる東京女子プロレス・後楽園ホール大会(TJPW Year-End Party 2024)で、中山さんは「WRESTLE UNIVERSE」の放送席ゲストを務めるのだとか。過去にも東京女子と仕事したことはあったんですか?
中山 はい、今回で3回目となります。私が出演させていただく12月29日のあと、年明けの1月4日にも東京女子さんは後楽園で大会(東京女子プロレス ‘25)がありまして、本当はそっちも参加したいくらいです(笑)。ハロー!プロジェクトのコンサートがあるので難しいんですけどね。
渡辺 なんだったら、代わりに私がハロコンに行きたいくらいです(笑)。でも、夏月姫ちゃんは本当に東京女子プロレスの応援をしてくれているんですよ。「WRESTLE UNIVERSE」の仕事が入っているとき以外も、普通に試合を観にきてくれますし。
──中山さんが大のプロレス好きということはファンには有名かもしれませんが、そもそもどうして興味をもつようになったんですか?
中山 最初のきっかけは、父が深夜のテレビ放送を録画して観ていたことでした。新日本プロレスさんの『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)ですね。私は父とすごく仲がいいので、「一緒に観ようよ」って声を掛けられたら断る理由もなかったので一緒に観たのが最初です。
もちろん最初はプロレスがどういうものなのかもわかっていなかったから、選手が殴ったり蹴ったりしている様子が痛そうだなと単純に思いました。でも、そこで大きかったのはお父さんの“解説”なんですよね。技の種類を教えてくれたりしましたし、試合観戦のポイントとかも教えてくれて……。
渡辺 試合のポイント?
中山 そう。たとえば「プロレスというのは技を受けることが大事なんだよ。ほら、この選手はすごく受けが上手だろ」とか。
そんな感じだったから、小学校4年生のときには完全にプロレス沼にハマっていました。その頃の私にとっては、アイドルとプロレスという2つが大好きな対象だったんです。
渡辺 すごい話ですね。ちなみに当時の推しは誰だったんですか?
中山 アイドル部門では℃-uteさん。特に鈴木愛理さんの歌やダンスを真似することが多かったですね。プロレスのほうでは、父が推していたこともあって内藤哲也選手(照)。
──そこは昔から一貫していますよね。まだOCHA NORMA結成前、ハロプロ研修生時代から同じことを言っていたのを覚えています。
中山 研修生だった頃、よくファンの方から「トランキーロ、あっせんなよ(※内藤の決めゼリフ)」とか言われたんですよ。でも、焦るに決まっているよ!って内心ちょっと思っていましたね(笑)。
──一方、渡辺選手はデビューするまでプロレスに一切興味がなかったのだとか。
渡辺 いや、だから本当に夏月姫ちゃんとはだいぶ違いますよ。とにかく小さい頃からアイドル一辺倒で、中でも特にハロプロさんが大好きで、高校生くらいからオーディション情報もチェックするようになったんですね。その中で見つけたのがアップアップガールズ(プロレス)のオーディション。逆に言うと、それまではプロレスの“プ”の字もわからなかったくらいで。
──でも(プロレス)と謳われている以上、興味がなくてもプロレスをやることは覚悟していたんですよね?
渡辺 う~ん……覚悟はなかったですね。そのへんはすごく軽く考えていました。もともと(仮)姉さん(アップアップガールズ(仮))は“アスリート系アイドル”と呼ばれていたじゃないですか。ハードなライブをするアイドルの最前線にいる存在で。
それにモーニング娘。さんが夏フェスのパフォーマンスで“体力おばけ”と言われて注目されていた時期だったので、アプガ(プロレス)も「ちょっとスポーティなアイドルなのかな?」くらいの軽い気持ちで応募しちゃったんですよ。「プロレス? よくわからないけど、とりあえず送ってから考えよう」って。
中山 改めて、とんでもない話ですよ。これからプロレスをやるというのに、プロレスのことを何ひとつわかっていないんだから(笑)。
渡辺 それに加えてもうひとつあったのは、当時、高校3年生で進路選択が始まる時期だったから、わりと切羽詰まっていたんです。「アイドルになるんだったら今しかないぞ」みたいな気持ちがあって。
中山 それこそ「あっせんなよ!」という感じですけどね(笑)。
渡辺 いやいや、私も私で焦りまくっていました(笑)。
中山 でも実際、どうだったんですか? プロレスに関する知識がゼロの状態なわけだから、たとえば練習とかも大変だったんじゃないですか?
渡辺 なんだかもう意味がわからなかったですね。「キラキラしたアイドルになりたかったのに、なんでこんな床に背中を叩きつけられているんだろう?」とか思って。プロレスが好きな状態で始めたら、つらくても頑張ることができるはずなんですよ。だけど私の場合はまったくそうじゃなかったから、本当に苦しくて、いつ辞めるかということばかり考えていました。
──アプガ(プロレス)の初期メンバーは4人でしたよね。他の3人はプロレス好きだったんですか?
渡辺 4人のうち、2人がプロレス好きだったんですけど、私と今も東京女子のリングに上がっているらくの2人は、まったくプロレスを知らない状態。いつも帰り道に「これ、いつ辞める?」「ムキムキになる前に辞めないと戻れなくなるよね」とか話していました。
中山 ……信じられない! それが今では団体のベルトを立派に巻いているわけですからね。思い出したくもないかもしれませんが、プロレスを始めた頃は何が一番キツかったですか?
渡辺 なんて言えばいいのかな……。目標が見えないのって、やっていてすごく苦しいんですよ。モチベーションがないのに頑張らなくちゃいけないってことですから。たとえば受け身の練習をしていたところで、プロレスを知らないものだから、痛いだけで何に役立つかがわからないんですよ。
「なんで私、床に背中を叩きつけなきゃいけないんだろう?」という疑問だけが頭に残って。それはロープワークも同じだし、筋トレだってそう。アイドル志望だったのに、うっかり間違えてプロレスやることになって……。
中山 そうか~。私たちもライブがあるからこそ、リハーサルや振り覚えを必死でやるわけですからね。たしかに目標がないと人間は普通、頑張れないかもしれない。
渡辺 あとは前例がないことをやっていたという点も混乱に拍車をかけました。「何? 可愛くなればいいの? それとも強さを求めるべきなの?」って正解がわからない状態だったので。
(取材・文/小野田衛)
【後編はこちら】アプガ(プ) 渡辺未詩×OCHA NORMAの中山夏月姫の異色“タッグ”インタビュー
▽information
「TJPW Year-End Party 2024」※チケットは各プレイガイドで発売中
★日時:2024年12月29日(日) 開場18:00 開始19:00
★会場:東京・後楽園ホール
〔主要カード〕
▼20選手参加PRINCESS RUMBLE 2024
<エントリー選手>渡辺未詩、山下実優、伊藤麻希、荒井優希ほか
▼クイーン・オブ・アジア&VPW認定女子両選手権試合
<2冠王者>上福ゆき vs レイ・イン・リー<挑戦者>
「東京女子プロレス ’25」※チケットは各プレイガイドで発売中
★日時:2025年1月4日(土) 開場10:00 開始11:00
★会場:東京・後楽園ホール
〔主要カード〕
▼プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
<王者>渡辺未詩 vs 瑞希<挑戦者>
※第14代王者6度目の防衛戦
▼インターナショナル・プリンセス選手権試合
<王者>荒井優希 vs 鈴芽<挑戦者>
※第12代王者7度目の防衛戦
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