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【何観る週末シネマ】下品でバカバカしいがミュージカルとしてはハイクオリティ!『ディックス!!ザ・ミュージカル』

エンタメNEXT / 2025年1月28日 19時40分

【何観る週末シネマ】下品でバカバカしいがミュージカルとしてはハイクオリティ!『ディックス!!ザ・ミュージカル』

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この週末、何を観よう……。映画ライターのバフィー吉川が推したい1本をピックアップ。おすすめポイントともにご紹介します。今回ご紹介するのは、現在公開されている『ディックス!!ザ・ミュージカル』。気になった方はぜひ劇場へ。

【写真】『ディックス!!ザ・ミュージカル』場面写真【12点】

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2007年)や『ブルーノ』(2009年)など、社会風刺と下品が共存した強烈な作品でお馴染みのラリー・チャールズが、今度はミュージカルを制作!

もちろん、下品であることは間違いないのだが、困ったことに今作は、ミュージカルシーンの音楽が素晴らしい。それもそのはず、『ラ・ラ・ランド』(2016)や『ムーラン・ルージュ』(2001)など、映画史に残るほどのミュージカル映画の楽曲でお馴染みのマリウス・デ・フリースが手掛けているのだ。

そのため、歌詞さえ見なければ、名曲が揃っており、作品としての評価を混乱させる仕様となっている。つまり、全体的にバカバカしい内容ではあるのに、ミュージカルとしてはハイクオリティにすることで、トータルパッケージが、ひとつの大きなギャグとして機能しているのだ。

そして今作は、LGBTQ+を扱ったミュージカルでもある。そういった題材は、ミュージカルでは、決して珍しいものではない。『ザ・プロム』(2020)や『Everybody’s Talking About Jamie ~ジェイミー』(2021)など、映画化されたものも多いのだが、扱うにはデリケートな問題では言うまでもない。

ところが今作は、結果的には優しい結末になるのかもしれないが、人権団体が観たらヒヤヒヤするようなシーンも多く。その点では、ラリー・チャールズらしいというか、かなり冒険的、挑戦的な作品だといえる。

さらに原案・脚本・主演のジョシュ・シャープとアーロン・ジャクソンもかなりクセもの。そもそも今作の元となった舞台は、このふたりが行っていた小さな舞台劇だったのだ。

■作品情報
【ストーリー】
トップ・セールスマンとして、ニューヨークで働く<我儘なモテ男>であるクレイグとトレヴァーは、ある日、運命的に出会い、互いに生き別れの双子だと認識する。ばらばらになった家族を再び一つにするために奔走する彼らだったが、父親が世間に隠していた異形の家族の存在により計画は狂いだし、やがてそれは地下世界に隠された大いなる秘密に繋がっていくのだった…。

【クレジット】
監督:ラリー・チャールズ
音楽:マリウス・デ・フリース
出演:ジョシュ・シャープ、アーロン・ジャクソン、ネイサン・レーン、ボーウェン・ヤン、ミーガン・ジー・スタリオンほか 
2023年 / アメリカ / 英語 / 86 分 / ビスタ / カラー / 5.1ch
原題:DICKS:THE MUSICAL / R15+ /日本語字幕:石田泰子 /
提供:トランスフォーマー+シネマライズ 
配給:トランスフォーマー
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/dicksthemusical/
1月17日(金)新宿ピカデリー、渋谷ホワイト シネクイント他公開

【あわせて読む】“下品”で話題のミュージカル『ディックス!!ザ・ミュージカル』主演2人を直撃「日本では炎上させて欲しい!」

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