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フィロソフィーのダンスがグループ史上最大規模となる全国ツアーを完遂、バンドを従えて全21曲をパフォーマンス!

エンタメNEXT / 2025年1月27日 18時25分

フィロソフィーのダンスがグループ史上最大規模となる全国ツアーを完遂、バンドを従えて全21曲をパフォーマンス!

フィロソフィーのダンス 撮影/さいちょー

5人組アイドルグループ・フィロソフィーのダンスが1月19日(日)に、神田スクエアホールにて、全国ツアーのファイナル公演を開催した。2015年結成のフィロソフィーのダンス(以下、フィロのス)は、奥津マリリ、日向ハル、佐藤まりあ、十束おとはの4人組として活動をスタート。ファンクやソウル、ディスコといったグルーヴ感溢れる楽曲、哲学的なエッセンスを含んだ歌詞、そして、コミカルかつエモーショナルなダンスパフォーマンスで注目を集めると、結成5年目の2020年にソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビューを果たす。

【写真】フィロソフィーのダンス、全国ツアーのファイナル公演【7点】

2022年11月には、オリジナルメンバーの十束の卒業を機に、メンバーが自ら審査員となるオーディションを行い、木葭ののと香山ななこが新メンバーとして加入し、現体制に(現在、香山は休養中)。楽曲のクオリティの高さと観る者を圧倒し魅了するライブパフォーマンスで、アイドルファンのみならず、コアな音楽ファンまで幅広い層に支持されるグループだ。

そんなフィロのスにとって、2025年は<結成10周年>&<メジャーデビュー5周年>&<新体制3周年>というトリプルアニバーサリーイヤー。重要な1年の幕開けを盛り上げるべく行われた今回の全国ツアー【The Principal Show 2024-2025 ~Road to STAR~】のファイナル公演。ツアータイトルに、ミュージカルの“主役”を意味するPrincipalを掲げ、“全員主役”をテーマに行われた今回のツアーは、全国19都市20公演というフィロのス史上最大規模のツアーとなった。今回は、バンドセットで行われたツアーファイナル公演の模様をレポートする。

グルーヴ感溢れるベースとドラムの演奏に乗せて4人がステージに登場すると、まずは、昨年7月リリースのシングル『ライアーガール』でライブはスタート。ステージ前方のお立ち台から、「ツアーファイナル、最初からアクセル全開でいく準備はできてる?」、「もっともっと声出して!」と煽りながらパフォーマンスすると、2曲目はバスケットボール女子日本リーグ“Wリーグ”の公式応援ソングの『ロック★with you』。応援ソングということもあり、ファンのコールやかけ声にも力が入り、会場には一気に一体感が生まれていく。

続く3曲目は、TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」のエンディングテーマとなった『シュークリーム・ファンク』。人気アニメのタイアップということで、この曲をきっかけにフィロのスを知った新規ファンも多かったことだろう。昨年から、フィロのスの新たな代表曲、かつ、ライブ定番曲となった1曲だ。



スタートから人気曲3曲を畳みかけたところで、自己紹介を挟むと、ウッドベースが印象的なロカビリー風のダンスナンバー『ダンス・オア・ダンス』へ。クラップとコールでファンを巻き込み、初のドラマタイアップとなった最新シングル『恋のシャバドゥビドゥ』へと続く。ダークでファンタジーな楽曲の世界観、パワーパフボーイズによる操り人形のような振り付けが印象的なフィロのスの新境地とも言えるような1曲。今回のセットリストの中でもひと際存在感を放っていた。

続いてのブロック、「ここから、皆さんを甘い甘い空想の世界にお連れします」というMCから歌われたのは、手塚治虫の「火の鳥」の未来編で描かれる“ムーピー・ゲーム”をモチーフにした『ムーピー・ゲーム』。さらに、作詞・作曲 児玉雨子、編曲 JUVENILEという製作陣で話題となった『ウォータープルーフ・ナイト』、サビのフレーズと不思議なダンスが癖になる『キュリアス・イン・ザ・モーニング』というダンスナンバー3曲がメドレーのような形で披露された。『ウォータープルーフ・ナイト』の曲中、日向が語った「私達が10年間歌い続けている意味、それはみんなを幸せにすること。これからもずっとついてきてね、約束だよ!」というメッセージにグッときたファンも多かったことだろう。

すっかりダンスフロアと化した会場に、再びバンドメンバーが登場すると、ベースとドラムのセッションを経て、『永遠頂戴』から後半戦がスタート。曲の間奏部分では、奥津の「今日一番の声を出してください!」という煽りを受けて、全力のコールとサイリウムを高く掲げる振りでさらなる一体感が生まれていく。そして、『アイドル・フィロソフィー』へ。この曲もファンの「Everybody!」というコールやクラップがあって完成するライブ曲だ。さらに、ここからもアゲアゲな楽曲で一気に攻めていくのかと思いきや…、4人の美しいハーモニーで聴かせる『シスター』を挟んで、ユニット曲ゾーンへと突入。

まずは、奥津と木葭が『パレーシア』を披露。美しいハイトーンとセクシーな振り付けで魅了すると、ラテンのリズムに乗って日向と佐藤が登場し、「このツアーで一番緊張感のない時間です」と言って会場を沸かせ、『ニュー・アタラクシア』をパフォーマンス。最後に、再び4人が揃うと、コール&レスポンスで盛り上がるファンキーなナンバー『バイタル・テンプテーション』へと続いていく。このブロックは、ユニット2組の対比で楽しませつつも、フィロのスの楽曲の振れ幅の広さとパフォーマンスの引き出しの多さを感じさせるようなブロックとなった。

そして、ライブもいよいよ終盤戦へ。木葭の手紙の朗読のようなMCから歌われたのは、日向のゴスペル風の歌い出しで一気に引き込んでいくバラード曲『ジャスト・メモリーズ』。日向を支える3人のコーラス、まるで時が止まったかのようにじっと4人を見つめ聴き入っていたファンの姿がとても印象的だった。日向のフェイクで演奏が終わると、会場からはひと際大きな拍手が沸き起こる。間違いなく、この日のライブのハイライトのひとつだったと言っていいだろう。

そこから、ライブはさらなるクライマックスへと向かっていく。アシッドジャズのような疾走感溢れる『ダブル・スタンダード』、Da-iCEの工藤大輝提供の『Love&Loud』、♪Na-na-na-na-na…というシンガロングが映える『GO SURVIVE』という人気曲・定番曲を一気に畳みかけると、最後の1曲は『ダンスファウンダー』。何度も繰り返し歌われる「新しいダンスを」というフレーズが印象的に鳴り響く中、サイリウムが左右に大きく揺れる光景は圧巻。その景色を見た日向からは思わず、「みんな、最高のダンスをありがとう!」という言葉が飛び出し、ライブ本編はフィナーレを迎えた。

最後のこのブロックで、メンバーもファンもすべてを出し切ったかのように見えたが…、会場からはすぐさまアンコールの声が上がる。そして、再び4人がステージに登場すると、木葭が「1人じゃない、みんながついていると、心に太陽を咲かせてくれた1曲」と語り、『サンフラワー』でアンコールがスタート。黄色い照明で照らされる中で歌われた「世界でいちばん眩しい 今を 私は生きている」というサビのフレーズが心に響く。

そして、フィロのス史上最大規模となったツアーファイナルの最後を飾った1曲は『DTF!』。奥津の「魂ぶつけていけますか?心から愛を叫んで」という煽りからスタートすると、メンバーが1人ずつ歌う度に、名前を呼ぶコールが送られた。曲の最後には、コール&レスポンス、シンガロング、サビでのジャンプ、ウェーブも飛び出し、ファンとの一体感の最高値を更新するようなパフォーマンスに。最後の最後にこの日一番の、いや、このツアー最大の一体感をファンと共に生み出すと、【The Principal Show 2024-2025 ~Road to STAR~】の全公演が終了した。



ほぼノンストップでパフォーマンスが行われたのだが、アンコールのMCでは、1人ずつ、ツアーの感想や10周年への思い、ファンへの感謝の気持ちが語られるシーンも。奥津は「人生に何があろうとも私達は歌い続けます」と力強く語り、佐藤が「フィロソフィーのダンスを見つけてくれて本当にありがとう。10周年イヤーはまだ始まったばかり。5人で盛り上げていきます」と感謝の気持ちを述べると、日向は「年齢関係なく、誰かにとってのアイドルであれば、アイドルは続けられるということをこれからも人生を通して歌って証明していきます」と約束。ファンからは大きな拍手と声援が送られる。

そして、最後に、木葭が「新メンバーとしてではなく、フィロソフィーのダンスの一員として10周年を盛り上げます。今回のツアーのテーマだった“全員主役”の通りに、これからもみなさんが主役として生きている人生を、私達が眩しいくらいに照らしていくので覚悟しておいてください」と締め括った。

フィロのスのトリプルアニバーサリーイヤーはまだまだ始まったばかりだ。アンコールのMCでは、「10th Anniversary Special Site」の開設と9thシングルのリリースが発表された。フィロのスの最大の魅力はライブにある。ライブでは、メンバーそれぞれの人間性やキャラクターも見えて実に面白い。そんなメンバー達と一緒に歌って踊って楽しめ、お互いの愛を確かめ合えるようなライブ。そして、魂をぶつけ合えるような熱いライブは必見だ。フィロソフィーのダンスのライブ、未体験の方は是非一度体感してみてほしい。

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