BABYMETALが遂にメタル四天王との共演を制覇 渾身「サマソニ」レポート

エンタメNEXT / 2014年8月18日 12時0分

BABYMETALライヴレポート@SUMMER SONIC 2014  16.AUG.2014


 今年もSUMMER SONICにBABYMETALがやってきた。これで3年連続3回目の出場。2年前はフードコート脇の小さなSIDE-SHOW MESSEのステージに立ち、RAINBOW STAGEで演じるももいろクローバーZを見て「来年はこんな大きなステージに立ちたい」と誓った。

 昨年は数々の夏フェスに積極的に出演し知名度を上げ、実力を磨きながらの出演。前年立てなかったRAINBOW STAGEの舞台で大勢の観客を魅了した。メタルマスター・メタリカのメンバーとの運命的な邂逅もあった。そして今年、そのメタルマスターに導かれるようにヨーロッパそして北米をツアー。多くの経験を糧にしての凱旋の舞台が、3度目のSUMMER SONICとなった。

 1日目、土曜日の舞台は幕張メッセ内最大のステージであるMOUNTAIN STAGE。幕張初日のラインナップの特徴は、例年にも増してヘヴィメタル勢が多いこと。

 同じMOUNTAIN STAGEのトリは日本でもお馴染みのアメリカのバンド・AVENGED SEVENFOLD。先月英国のSonisphere Festivalでも共演したGOHST、RAINBOW STAGEには、2月に台北で共演した台湾の雄・Chthonic、そしてMARINE STAGEには、あのレッド・ツェッペリンの元ボーカルであるロバート・プラント御大が出場。

 国内からはCrossfaith、Fear,and Loathing in Las Vegas、浜田麻里といった面々が出演するとあって、例年にも増してメタラー比率の高い客層になった。そして忘れてはならないのが、スラッシュ四天王残りの1ピースであるMEGADETHの登場だ。実に5年ぶりの来日となる彼らとの共演も、誠に運命的な香りが漂う。

 これで四天王すべてとの共演を果たしたことになるBABYMETAL。実に記念すべきライヴとなったのだ。 ※四天王とされるのはメガデスのほか、メタリカ、スレイヤー、アンスラックス。

 BABYMETALの国内ライヴは7月のTSUTAYA O-EASTからおよそ1ヶ月ぶりだが、多くのファンにとっては3月の日本武道館公演以来となった土曜日のライヴ。彼らの目には、この夏のメタルレジスタンス第2章……海外武者修行で一回りも二回りも大きくなった彼女たちがどう映ったのか?土曜日の幕張地方は雲の多い晴れ。気温は猛暑日とまでは行かないレベルだが、とにかく湿度が高く不快指数は高い。室内のメッセ内を歩いてるだけでも全身から汗が噴き出す状態だ。

 BABYMETALの登場は14時25分。coldrainやFear,and Loathing in Las Vegasのプレイによって暖められたフロアは既に準備万端、異様な熱気に包まれている。予定より5分ほど遅れて客電が消え、いつものようにムービーがスクリーンに映し出される。

『BABYMETAL DEATH』のイントロに乗って3人が現れると、フロア前方では早くも圧縮が始まる。SU-METALの表情は、心なしかいつもより厳しく見える。それでも、フロアの熱気を感じ徐々に表情から険しさが消えていくのが感じられた。『ギミチョコ!!』では曲途中にブレイクを挟んで3人が観客を煽る。「スクリーム!」「聞こえないよ!」「もっともっと!」の声にフロアは熱狂。サビの完璧なシンガロングにSU-METALも満面の笑みを見せる。

 神バンドの壮絶なソロの掛け合いで始まる『Catch me if you can』。ワールドツアーではスケジュールの都合でバンドメンバーは流動的であったが、昨年のサマソニ同様この日のメンバー構成が多くのファンにとっては一番馴染めるものなのかもしれない。そして同曲はコミカルに可愛らしく、次の『メギツネ』はちょっと色っぽく女らしく、歌もダンスも表情をガラッと変えられる3人のポテンシャルの高さは、ひと夏の経験を経て、さらに完成された印象だ。


■『ド・キ・ド・キ☆モーニング』、そしてI.D.Z.で興奮は頂点に

 ここで再びスクリーンに映像が流れる。昨年のサマソニの風景、異国への修行の旅、最後のBIG FOXであるメガデスとの共演……スクリーンに映される度にフロアは大歓声だ。そして、修行の集大成として、11月のニューヨークそしてロンドンでの公演が発表された。未だBABYMETALを経験していないNYのファンはどんな反応をするのか? そして早期の再公演を熱望しているロンドンのファンは……? どんなステージになるのか、今から楽しみだ。

 場内に荘厳なイントロが流れる。『ヘドバンギャー!!』……ライヴのクライマックスにはもはや欠かせないチューンとなった同曲。観客はヘドバン、モッシュと熱く盛り上がりながらもライヴの終わりを肌で感じ始める。しかし次に流れたイントロは、そんな予感をいい意味で裏切ってくれた。

『ド・キ・ド・キ☆モーニング』……一瞬場内がどよめきそして大歓声に包まれる。BABYMETALを日本中にそして世界中に知らしめるきっかけとなった同曲。あのPVからおよそ3年。振り返ればたったの3年であるが、その間の彼女たちの成長といったらどうだ。歌唱もダンスも、客を乗せる技も、信じられないような速度で成長しているのが感じられる。

 10代半ばにさしかかった3人に、この曲は厳しいのではないかという意見を耳にすることもある。しかし、現在の3人には現在の3人にしか出来ない、成長した『ド・キ・ド・キ☆モーニング』があるのでは、とも思う。そして3年後、5年後にはまた成長したその時の彼女たち自身を見せてくれたらと、願わずにはいられない。

 ラストの曲はもちろん『イジメ、ダメ、ゼッタイ』。フロア左右にWOD(ウォール・オブ・デス)が起こり、ツインギターの叙情的な旋律に乗りYUIETALとMOAMETALが躍動する。SU-METALの歌唱も最後まで堂々たる気高さを感じさせる。フロア全体が一体となったダメジャンプで感動的なフィナーレ。

 YUIMETALとMOAMETALは黒地に白いBABYMETALロゴのフラッグを掲げフロアにアピールする。SU-METALは満面の笑みを浮かべ、「WE ARE?」、「BABYMETAL!」と叫ぶ。7~8月にかけて欧米5ヵ国を回ったワールドツアー、そしてレディ・ガガとの共演。肉体的にも精神的にも過酷なスケジュールの中で3人が掴んだ成果は、ファンが予想していたものを大きく超えていたのかも知れない。大きく成長した姿を実感できた、3度目の夏の幕張となったのではないだろうか。


 ◆セットリスト
01 BABYMETAL DEATH
02 ギミチョコ!!
03 Catch me if you can
04 メギツネ
05 ヘドバンギャー!!
06 ド・キ・ド・キ☆モーニング
07 イジメ、ダメ、ゼッタイ

  竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 

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