祝デビュー30周年! 絶えず輝き続ける生粋の“歌手”、藤井フミヤが今を語る(1)
Entame Plex / 2014年6月24日 13時22分
祝デビュー30周年! 絶えず輝き続ける生粋の“歌手”、藤井フミヤが今を語る(1)
1983年にチェッカーズとしてデビューし、その10年後、93年からはソロとして活躍。常に日本の音楽シーンの第一線で活躍しながら、2013年でデビュー30周年、ソロ20周年というダブルアニバーサリーを迎えた藤井フミヤ。
昨年は、30周年記念企画の第一弾「藤井フミヤ 30TH ANNIVERSARY TOUR vol.1 青春」を行い、全国各地のファンと祝祭をあげてきた彼だが、今夏にはその第二弾となるツアー「藤井フミヤ 30th Anniversary Tour vol.2 TRUE LOVE」が開催される。そんな彼に、この30年間を振り返ってもらいつつ、今の率直な気持ちを聞いてみた。
——チェッカーズとしてデビューして30年。この30年というのはやはり長かったですか?
「長かったね。だって30年前は昭和の香りがするし、もう完全に時代が違う(笑)。そもそもツールが違ってて、ソロデビュー後の20年はわりとデジタルな感覚なんだけど、チェッカーズのころはパソコンもなかったし、完全にアナログな時代だったからね。この20年も短かったわけじゃないけど、30年となるとやっぱりまた違った思いがあるよね」
——この30年間を振り返ってみて、もっとも印象に残っていることは?
「21世紀になったこと、それがデカイね。子供のころアニメとかを見てても、ほとんどの作品のテーマが21世紀を描いていた。当時の俺たちは21世紀という未来に向かって大人になることが一種の憧れだったし、目標だったんだ。いざ21世紀になると“なっちゃった”って感じもするけど、よく考えてみると大きく変わっていて、コンピューターとスマホの時代になったよね。スマホで映画が見れて、音楽も聴けて、検索もできて、買い物もできる。これってドラえもんみたいじゃん(笑)。今はそれが普通になっているから実感がないんだけど、実はすごいことだと思うよ。でも、個人的には世界がデジタル化するのもここまででいいと思ってる。今は逆にアナログなものを求めるところもあるし、進化することで便利は不便になることもあるよね」
——フミヤさん的にも今はアナログを求めている?
「全部ではないけど、アコギとかってアナログだよね。俺もまだまだアコギでやることも多いし、そういう部分はある。レコーディングにしてもまだまだアナログ的だしね。デジタルで緻密に構築していくっていうより、俺の場合は1発録りが多いから。その瞬間瞬間を詰め込む、勢いみたいな感じでさ。アートの部分でも昔はコンピューターで作ってたけど、今は手描きが多いかな」
——テクノロジーの進化によって、変わった部分はありますか?
「制作に関しては、とにかく時間が短縮されるようになったよね。それは悪いことじゃなくて、音楽も大量生産されるものになったってことだと思う。今は誰でもポケットの中に何千曲も持つことができるわけだし。昔は何千曲も持つなんてDJや選曲家ぐらいしかいなかったからね。そうなると、音楽もインスタントにならざるを得ないというか、短時間で作るのも仕方ないよね。俺たちはそこに対応していかないといけないと思うし。個人的にはそこに特別こだわりはないけど、ポケットに隙間があったら俺の曲を入れておいてくれたらうれしいね」
——昨年30枚目のシングル「青春」を発表されて以来、現状特にリリースはありませんが、アニバーサリー記念作品などの予定はありますか?
「今は……」
続きは後編で!
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