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テーマは「おケツ」?クレしんの一風変わった展覧会レポ

Entame Plex / 2022年12月28日 11時15分

テーマは「おケツ」?クレしんの一風変わった展覧会レポ

テーマは「おケツ」?クレしんの一風変わった展覧会レポ

日本中の老若男女を笑わせ、泣かせてきたアニメ・映画「クレヨンしんちゃん」が今年で30周年を迎えた。これを記念し、30周年企画展「しん劇!ケツだけワンダーランドの大冒険」が、東京・池袋の複合商業施設サンシャインシティにある展示ホールCで12月17日より開催中だ。

銘打つのは「宇宙初! おしりワクワク体験型テーマパーク」。劇中で何かと登場するおしりに焦点を当てるという一風変わった内容になっている。一足先に会場を歩いてみた。ちなみに、この日は特別にしんちゃん自らが案内役を買って出てくれた。

入り口の黒幕をくぐると、まずは大きなスクリーンがお目見えした。上映されたのは、テーマパークへと出向く野原一家のオリジナル映像だ。来場客は、一家とともに会場入りするような一体感を味わえる。そのまま通路を進むと、息をのんだ。大人が両手を広げても届かないほどの巨大なしんのすけのお尻が目の前に現れたからだ。



この写真映えする「ケツだけマウンテン」は、同展のメインシンボル。思わず見上げた……圧巻だ。そばには映画「嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」に登場した「ケツだけ爆弾」を頭にかぶったり、しんのすけとその友達・マサオくんのお尻が触れたりするコーナーも。実際にお尻に触ってみたが、触り心地は2人ともまるで違う。こだわりがすごい……。



「ぶりぶりざえもん」の大小異なる鼻の穴をくぐると、そこはアトラクション広場だった。ここでは来場者の手足、もといお尻を使って2つのゲームを楽しむことができる。お尻で連打して敵を倒したり、カードゲームをしたり。それなりにテクニカルなリズムが要求され、大人でも何度も挑戦したくなる出来栄えだ。



さらに足を進めると「ケッさく(傑作)シーンの広場」。左右の壁には映画のゲストキャラクターが配され、モニターからはこれまで公開された映画の名シーンが流れる。さらには設定画や、映画のオープニングムービーでのクレイアニメを手がけた作家・石田卓也氏のインタビューまで。腰を据えて一つひとつに目を凝らしたい、ファンにはたまらないエリアだ。



その先には、映画シリーズの名場面をピックアップしたフォトコーナーや同展に寄せられた著名人のサインコーナー、オリジナルのグッズコーナーなど、まだまだ「大冒険」は続く。出口そばのエンディング映像で野原ひろしは言う。「なんで、俺たちの思い出がケツだけなんだよ」。そう、ただの展覧会ではないのだ。ここはお尻への偏愛的な情熱がぎゅっと詰まった、摩訶(まか)不思議なワンダーランドなのである。

会期は2023年1月9日(月・祝)までとなっているので、ぜひ足を運んでみてはいかが。

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