安全地帯、デビュー40周年記念のコンサート4公演を完走
Entame Plex / 2022年12月5日 22時0分
安全地帯、デビュー40周年記念のコンサート4公演を完走
1982年2月25日にファースト・シングル「萠黄色のスナップ」をリリース。今年でデビュー40周年を迎えた安全地帯が11月22日、23日、29日、30日の4日間、東京ガーデンシアターでアニバーサリー・コンサートを開催した。
ステージ上方には「V」字状の大きなトラスが組まれている。「V」は標識の安全地帯のマークであり、ローマ数字で「5」を意味する。デビュー以来40年、5人のメンバーで活動を続けてきた結束の証しだ。
スクリーンには雪山が映し出されスターダストのパーティクルが飛び交う。映像が春の景色に変わると、黒を基調としたモノトーンのコスチュームに身を包んだ安全地帯の4人がステージに現れ、襟の高い白いシャツに黒のロングコートを纏った玉置浩二が静かに歌い始める。オープニング曲は「あの頃へ(1992)」。続いて安全地帯デビュー曲の「萠黄色のスナップ(1982)」に「碧い瞳のエリス(1985)」が演奏される。玉置のヴォーカルは抑揚をセーブしながら、語りかけるように歌いじっくりと会場を温めていく。
次の曲の冒頭、場内には雷鳴が轟きレーザービームが飛び交う。始まったのは「プルシアンブルーの肖像(1986)」。ここからギアが一段上がる。抑えられていたヴォーカルは少しずつ拡げられ、テンポも徐々にアップしてくる。サビの『♪はなさない』のリフレインを玉置がギターの武沢侑昂の肩を抱きながら歌う。同級生だった玉置と武沢が中学生の頃、安全地帯の前身バンドを結成した。ふたりは最も古い戦友同士だけに、このシーンには感慨深いものがある。安全地帯のオリジナル・メンバーにはもうひとりギタリストがいる。矢萩渉だ。矢萩のギターは例えると"剛健"。一方、武沢は"繊細"。まったくタイプの違うギタリスト共存するのが安全地帯サウンドの魅力のひとつ。「好きさ(1986)」では矢萩の野太さと武沢の煌びやかさが絡み合う官能的なツインギター・ソロを披露し客席を酔わせている。そしてこの安全地帯サウンドのボトムを支えるのが六土開正のベース。自由なプレイを展開しながらも常に全体を包み込んでいく。
6曲目の「蒼いバラ(2010)」が終わると、玉置はギアをもう1段上げた。安全地帯屈指のダンス・チューン「熱視線」が始まるや、我慢できないとばかりにオーディエンスが一斉に立ち上がる。「ワインレッドの心(1984)」では歌詞の『~この夜』の部分を『ガーデシアターの夜を』と歌い替え客席から喝采を受ける。次の「Friend(1986)」を歌い終わると、玉置は胸に手を当てて客席に会釈し、静かに舞台を降りる。
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