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安藤美姫、“美談報道”や“物語を求める報道”に言及

Entame Plex / 2025年1月7日 20時0分

安藤美姫、“美談報道”や“物語を求める報道”に言及

安藤美姫、“美談報道”や“物語を求める報道”に言及

テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」は6日、ABEMA NEWSチャンネルにて、ニュース番組『ABEMA Prime』を生放送した。

この日の放送では、事件や事故、災害における犠牲者の人となりが“美談”として伝えられることに違和感を抱く遺族と、メディアの報じ方について考えた。

番組で取り上げたのは、2012年に大阪で起きた水難事故のケース。川で溺れていた3人の中学生を、通りがかりの男性が発見、救助しようと川に飛び込み、中学生のうち2人は助かったが、中学生1人と助けに川に入った男性の2人が死亡した。この事故は、各メディアで扱われたが、再発防止策や救助のあり方などの報道は少なく、多くは「責任感の強い人」「勇敢」などと、救助するために命を失った男性の行動を称えるニュースとして取り上げられた。

番組では亡くなった男性の妻を取材。「再発防止に報道をつなげて欲しかったが、人となりばかりがフィーチャーされ、夫の死は美談として消費されたと感じた」と当時を振り返った。

番組MCを務めるプロスケーターの安藤美姫は「起きたことの事実を伝え、2度と同じことが起こらないように伝える報道だけでいいと思う」とコメント。また、安藤は報道に対して疑問を抱いた出来事を振り返り、「私は小学生の頃に父を事故で亡くしているが、18歳で五輪に出場することが決まると、『お父様が亡くなられていると聞きました。お父様のために滑られるんですよね?』『どういう気持ちを捧げますか?』と記者会見で質問を受けた。父のことは五輪の舞台とは無関係なのに、このことをどういうストーリーにしたいの?と心に引っかかった。そして、父のためにスケートをやっていたわけではないので、『事故を蒸し返された』と感じた」と打ち明けました。その上で、「遺族の気持ちを考えると、人の死を美談にして欲しくないと思う」と語っていた。

本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中なので、ぜひチェックを。

(C)AbemaTV,Inc.

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