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金子ノブアキ、“酔っぱらったときの俺と似てる”ハマり役「ハング」小沢俊介

Entame Plex / 2014年10月20日 12時1分

——「ハング」は、誉田哲也さんの同名小説が原作。誉田作品には、以前「ストロベリーナイト」に出演されて以来2度目ですね。こういったハードな作品はどうですか?
「好きですね、見るのも演るのも。なんでもっとないのかなって感じ。いろいろ難しいとは思うんですけど、ユーザーも求めてると思うんですよ。そういう意味では、この作品は勇敢なチャレンジだと思いますね。俺は常々表現の自由は失われるべきじゃないと思ってて。そもそも少年時代からバンドを組んでるのもある種反骨だし、今なおレベルミュージックをやってるわけで。大きなメディアになるほど難しいかもしれないけど、こういう作品がどんどん出てくればいいのになって思いますね」

——今回のドラマもまたかなり刺激的な作品でした。
「昨今あまりない感じですよね。演じながら“スゲエな”って思ったし(笑)。個人的には昔見た映画『アンタッチャブル』とかを彷彿させましたね。あと、このタッチでこの尺感というのも多分前例がないと思うし、それでいてスケール的にも普通に映画を撮ってるのと変わらなかったし」



——スケール感は大きかったですね。
「爆破とかもスゴかったんですよ。見ていて“これは死ぬな”ってくらい、説得力があって(笑)。今回の現場は、本当にいいものを作りたいっていう意識が充満してましたね。どの現場も意識は高いんですけど、今回のような骨太な作品は特にそういうのがわかりやすく出てて。(作品のメインとなる)堀田班のメンバーの感じも最高だったし、(撮影)期間としては2週間ぐらいだったんですけど、すごく密度が濃かったからずっとやってるような感じがして。掛け合いも面白かったし、バランスも良かったと思いますね」

——今作は、“巨大な闇に立ち向かう”ことがテーマになってますが、金子さん個人的に今抱えてる闇とかあります?
「3日前に落とし物をして、それにまつわる諸々がいろいろ大変で……今巨大な闇に立ち向かってる状況です(笑)」

——「ハング」は、金子さんにとってどんな作品になりました?
「媒体の種類、内容も含めて個人的にもエポックな作品になりましたね。今後、この作品がきっかけとなって、挑戦的な作品が増えていったらうれしいですね。一度そういった風向きができると、みんなもう少し攻められると思うし。今回は自分も戒められた感がありました。こういうのをやっていかないとダメなんだなって」

——金子さんの中でも印象に残る1作になったと。
「スマホでも見れるコンテンツ、みんながどこでも気軽に見れるようなものでここまでの作品が出てきたら、日本のドラマももっと人気が出ると思うんですよね。今は海外ドラマを求めているユーザーも増えてると思うんですけど、向こうは潤沢な予算や演者の力量とかだけじゃなく、そもそものコンセプトというか、意識の高い作品を作ってる。それが大事だと思う。そうすることでいろいろと底上げされるわけで。そういう意味では、『ハング』は素晴らしい作品だったと思いますね。こういう意識のある作品は崇高だし、美しい。そんな作品に出れてよかった」

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