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ネット発の人気ピアニスト:まらしぃ「自分が弾きたいものを弾く、それが今の僕の信条」

Entame Plex / 2014年12月5日 18時3分

——投稿されている動画は、基本的にカバーが中心ですが、そのセレクトはどのように?
「単純に僕が好きかどうか、そこに終止している気がします。再生回数のことなどを考えれば、流行の曲を弾いた方がいいんでしょうけどね」

——新作「marasy piano world」も言えることですが、その流行に惑わされないセレクトがファンの心を掴んでいると思います。
「そうであれば嬉しいですね。僕自身、重度のニコ中(ニコニコ中毒)ですし。ただ、多くの方が一番音楽を聴くであろう青春時代に、僕は音楽を一切聴かずゲームばかりしていて。そこで出会ったゲーム音楽がすごく影響していると思います」



——まらしぃさんは、原曲を自身でピアノアレンジされるわけですが、その際に意識していることは?
「一般的に受け入れられている楽曲は、歌詞もそうですがメロディが素晴らしいに決まっています。僕は、そのただでさえ素晴らしいメロディをより際立たせることを意識していますね」

——たとえば、打ち込み系のものになるとメロディと同時にビートやグルーヴも重要になると思いますが、それをあえてピアノにアレンジする際には?
「そこは好きにやらせていただいてます(笑)。バスドラやスネアを鍵盤であてたり、いろいろ試行錯誤してますけど、最終的にあらゆる音を弾いたとしても、曲ががちゃがちゃしてしまうと美しくないと思うんです。なので、僕は一番きれいで、美しくなるように心掛けてます」

——カバーの一方で、今作にも「アマツキツネ」をはじめとするオリジナル曲も収録していますが、カバーとオリジナルではやはり別物?
「カバーは僕が好きな曲ばかりですので、弾いていても楽しいもの。オリジナルは、自分で作ったものの中から一度選別して残ったものが曲になる。それはそれで弾いていて楽しい……どちらもあまり変わらないかもしれませんね(笑)」

——いずれにせよ、自分がピアノを弾いていて楽しい曲というのが前提なんですね。
「突き詰めるとそうですね。自分が弾きたいものを弾く、それが今の僕の信条です」

——だからこそ今作も節操のない、様々なジャンルの楽曲が集まっているわけですね。
「そうですね。今回は様々な楽曲を収録させていただきましたが、「ピアノ協奏曲第1番”蠍火”」では、作曲者の方が収録現場にも来てくれて。そこで僕が弾いたものに対していろいろと意見をくださって、スゴく嬉しかったですね」

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