ジャック・バウアーは幸せになれない!? 相棒クロエが語る『24』ヒーローの未来

――ひさしぶりに会った彼の印象は？
「『24』に戻れて本当にうれしそうだった。長いこと同じことをやっているとモチベーションを保つことってすごく大変なの。キーファーはこの劇に対してとても大きな関わりを持っているから、彼のそうしたところが現場に影響を与えていたわ」



――今作のクロエを演じるうえでこだわったところはどこですか？
「今作では昔の彼女のユーモアが失われています。夫と子どもを亡くしたことの心の葛藤をどう演じるかは役者の見せ所だったわ。私自身としてはクロエには前の明るさを取り戻してほしいと思うけど」

――『24』は先の展開が役者にも知らされず、どんでん返しで「え？自分、悪役だったの？」と驚くケースが多いと思うんですけど（笑）
「最後の最後までわからないのが『24』で、ずいぶんそれにも慣れてきたけど私もいつ殺されるかわからない。実際に殺されるって案もあったらしいんだけど、本当にドキドキしたわ（笑）。私も誰が死ぬなんてわからないし、悪人に対して“ジャック、そこまでやらなくても……”というシーンもあったりして」

――毎シーズン、ラストで冤罪にかけられたりと、逃亡するケースが多いジャック・バウアーははたして幸せになれるのでしょうか？
「ダメだと思うわ。私もクロエもそう思っています。毎シーズン毎シーズン、役者たちは祈ってるのよ、彼の幸せを。でも絶対ならないわよね（笑）。平穏な日常を手に入れたかと思うと、すぐに事件が起こって彼が走り回らなきゃならなくなるから」

――今回の来日でプライベートな時間、何をしましたか？
「パチンコを10分だけ……面白くなかった（笑）。ボールがひゅんひゅんと上に飛んでいくだけで、よくわからなかったわ」



――クロエはシーズンが進むごとに成長しています。そんな彼女を演じることであなたにどんな影響があるのでしょう？
「ずっと同じ役をやっていても、クロエというキャラクターにはまだまだ新しい発見や驚きがあって、それが自分にクリエイティブな影響を与えていると思うわ。それに彼女が有名になることで、こうして私も日本に来られることになったし（笑）」

――機会があればこれから先も彼女を演じたいと思う？
「答えはイエス！ありがたいことに今回『24』にカムバックできたし、また新しいクロエ・オブライエンを知ることのできることができればと思うわ」



『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』のDVD＆ブルーレイは来年2015年３月４日（水）に発売。これまでの24話構成ではなく、全12話に凝縮させ、よりスピーディな展開になっている。なお「待ちきれない！」というファンのために今年の12月３日よりレンタル店ゲオにて３ヶ月先行でレンタルが開始されている。