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俳優:斉藤秀翼が待望のアーティストデビュー“音楽をやりたいっていう思いはずっとあった”

Entame Plex / 2015年2月17日 12時52分

――でも、この2曲は対極にあるような感じですよね。
「「約束の空へ」はわりとシンプルというか、純粋。テーマも現実的で身近なものですけど、一方で「新世界創造計画」は架空の話ですからね。現実で世界を作り変えようなんてそうそう思わないですし(笑)。そういう意味では曲に対してのアプローチの仕方は全然違いました。ただ、どちらの曲も自分が書いたもので、どっちが本当の自分かというと……それはわからないです(笑)」

――「新世界創造計画」が本音ですって言われたら、ちょっと焦りますけど(笑)。
「あいつは何を考えてるんだって話になりますよね(笑)。ただ、この曲はタイアップの映画のテーマや役柄があってこそのもので、それは役者をやっていないとできなかったことだし、こういった気持ちにもなれなかったし、この曲も生まれなかったと思うんです。そういう意味では、今の自分だから書けた詩であり、作ることができた曲ですね」

――アルバムの中で苦労した楽曲は?
「どれもですけど……「Masquerade」は特に難しかったなと思いますね。コードもバンバン変わるし、構成も複雑だし、さすがka-yuさんって感じです」



――今回1曲目の「Seize the Chance」はミュージックビデオも制作されていますが、この世界観もまた独特ですね。
「“女神を掴め!”みたいなテーマなんですけど、この曲がトラック的にも、世界観にしてもスマートというかシンプルで、アルバムの中でもわりとわかりやすい曲なんですよね。そういった部分をミュージックビデオでも表現しています」

――こうしてアルバムができると、ライブの幅も広がりそうですね。
「やっぱり作品ができると、みなさんにずっと聴いてもらえるようになる。どうしてもライブだとその場限りですからね。だから、リリースできることは大きいと思いますし、それがライブの演出や構成にも大きく関係してくると思います」

――今後アーティストとしてどんな活動をしていきたいですか?
「作品は継続的に、世に出せるものは出していきたいと考えています。ただ、僕自身アーティストなのか役者なのか、それはみなさんに自由に決めてもらうしかない。役者をやっているということは隠せない事実ですし、そこに対して僕は何の後悔もないし。音楽をやっているから、役者だからっていう棲み分けは僕の中ではないんですよ。きっと自分がどう生きるか、それが役者においても、音楽においても反映されると思うし。それに、役者をやることで音楽にいい影響を及ぼすこともあれば、音楽が役者に影響する部分もある。それは今回すごく感じました。僕はどちらも真摯に、本気で打ち込んでいくだけですね。その中で自分がやりたい音楽を突き詰めていければとは思っています。もしかしたら、今後CDを出せなくなるかもしれませんし、逆に音楽の仕事ばかりになってしまえば役者はできないかもしれない。それはどうなるかわからないですけど、僕はそのとき選んだことが正解、そのときの出会いを大事にしながら斉藤秀翼という1人の人間としてできることを必死にやって、僕なりの世界が作れたら、と思っています」

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