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ハーフ芸人・アントニーが明かす「メリットを持たない外国人」の生きざま

Entame Plex / 2015年4月30日 18時32分

――(笑)。一説によるとハーフの芸能人は日本人のコンプレックスを刺激するそうです。
「僕はそこに入れてないんですよね。ハーフのイメージはルックスが優れてて、バイリンガル、お金持ちそう、とかですが、全部自分には当てはまっていない」

――「ニュータイプのハーフ」とこの本にも書かれていますね。
「普通の日本人の進むルートがあって、ハーフの人が進むルートがあって。ゲームに例えると、この2つのルートをクリアしたらようやく出てくる裏のコースですよね」

――(笑)。
「全クリアした後に、『こんなコースあったんや~』って出てくる特殊ルートなんですよ。僕、いま両親がどっちも日本人なんで。それこそ夏になったら父親の母国に帰る、とか家庭内では外国語を使う、とか、ハーフの人にありそうなエピソードがないんです」

――外国人だった父親が3歳でなくなり、5歳のころ日本人のお母さんが、日本人の方と再婚したんですよね。その時の周りの目ってどんな感じでした?
「ホームステイの子どもだと思われてたみたいです。外食に出かけたら店員が『なんなんだ、あの集団は?』みたいな」

――いろいろ複雑ですもんね。
「昔イヤだったのが、人よりも多く自己紹介しなきゃいけないことでしたね。小学生のときは6年間同じクラスだったのでよかったんですが、中学、高校に進むと新しく会う人が増えてくるでしょう?」

――部活とかバイトとか。
「その度に、『いや日本とアメリカとのハーフなんだけど、両親は日本人で』『アメリカに帰ったりするの?』『いや日本人だから帰らないよ』『生魚とか食べれる?』『実家が寿司屋だから、なんなら君よりも食べてるよ』……。初めて会う人にいちいち説明しなきゃいけないのが、面倒でしょうがなかったですね」

――たしかに。
「行雄ちゃん(※)が言ってました。説明するのはしょうがないけど、キャバクラだけは納得いかないって」
※ハーフ芸人。お笑いコンビ・デニスのメンバー植野行雄。アントニー同様、外国語はまったくしゃべれない。

――というと?
「席について女の子がやってくるでしょう、で、自分が何者なのか、一から説明してだいたい15分はかかるんですね。説明が終了したら女の子の移動時間になる。で、またやってきた女の子に一から説明して……」

――ろくに話ができないまま、時間と料金が加算されていく(笑)。
「だから行雄ちゃんは二度とキャバクラには行かないと決めたそうです」

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