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観覧者が参加し考える新感覚舞台、渡部樹也が体現する新たな舞台の形とは

Entame Plex / 2015年6月24日 19時3分

――あとは、考えていることがいかに文字にできるか、そこに尽きますね。
「それは大きいですね。そういったこと全て考えた上で、僕には継続的に刺激を与え続けるスタイルっていうのが最高の手段であり、すごく可能性を感じていて。小説家になりたいとも思うんですが、脚本ならそれができると思ったんです。今では、脚本家の方が自分の性格には合ってると素直に思います」

――今回の舞台では、お客さんが参加し一緒に作っていく。これは、二度と同じことができない舞台とも言えますね。
「絶対にないですね。今回限りのことがすごく多いです。それに、小劇場だからこそできることも。それが、舞台における1つの皮肉、アンチテーゼに繋がればと思っている部分もあるんですけど」

――脚本家:渡部樹也として、今回の舞台の面白みはどこにあると思いますか?
「やはり舞台に対するカウンターカルチャー。古典演劇と大衆演劇の融合への挑戦ですね。あとは、リアルタイムに反映させるお客様と役者の意思の統一です」

――それはすごく今っぽい。ネットに近い部分もありますね。
「確かにそうですね。舞台は料金が高い、拘束時間が長い、途中おしゃべりすることもできない……となると家でネットで動画見てた方がいいじゃんってなってしまう。そういった層にも響くもの、そう考えたときにこういった形もありなんじゃないかなと思って」

――舞台って一般的に敷居が高いイメージありますしね。
「それをいろいろな人が壊そうとしていますけど、僕も僕なりのやり方でできればと思ってて。それに、小劇場でこういったことを全力でやってみたいと思ってたんです。お客さんの反応が楽しみですね」

――今回はある種お客さんに委ねる部分もあり、最終的にどうなるのかわからない。それがまた魅力でもありますよね。
「物語の行方が決まっていないというのは、ある意味怖いし、最後まで成立できるのかどうか……。でも、僕自身は不安というより楽しみです。そして、役者の方々にも楽しんでいただきたいですね。今回はお客様と役者の融合、みんなで楽しむことを大きなテーマにしているので」

――新たな形の舞台「ルキアの使い手」、それを目にする前に読者に伝えておきたいことは?
「今回舞台に参加する際には、ぜひそのときの自分の気持ちを覚えておいてほしいですね。そして、なぜ舞台を見ているのかということに関して、もう一度考え直してほしい。ある種、この舞台はお客さんの意思を示す鏡なんですよ。その中で僕たちがやることは、みなさんの心情を映し出す鏡として演じさせていただくこと。舞台を見終わった後に自分がどう感じているのか、もう一度見つめ直してほしいですね」

――最後に今後の展望を教えてください。
「とりあえず表に出なくても自分のやりたいことがやっていけるように(笑)。あとは、何かコンテンツが作ってみたいですね。これは明確プランがあるわけじゃないけど、自分で何かできたら楽しそうだなと思ってて。とはいえ、主軸はシナリオが小説。どれも大変なことだとは思いますけど、僕はその大変なことを諦められなかったんです。学生時代から1人でやりたいことを模索していて、その結果今はそこに妥協ができなくなってしまった。自分の好きなことをやり通す、それは誰しも一度は思ったことだと思うんです。僕がそれをやり遂げることで、少しでもロマンを与えることができればなと(笑)。わがままも突き通せば形になるっていうことを伝えられたら嬉しいですね(笑)」

渡部樹也の舞台「ルキアの使い手」は、池袋シアターグリーンにて6月25日~28日まで上演。

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