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インタラクティブな野菜体験! 触れるとしゃべる食べ物の正体とは?

Entame Plex / 2015年8月31日 11時2分

 インタラクティブな野菜体験! 触れるとしゃべる食べ物の正体とは?

インタラクティブな野菜体験! 触れるとしゃべる食べ物の正体とは?

8月30日、東京・青山ファーマーズマーケットにて「トーカブル・ベジタブル」体験イベントが開催された。



「トーカブル・ベジタブル」とは、「しゃべる野菜」を実現した店頭プロモーションツールで、楽しみながら野菜の魅力に接することを目的としている。その仕組みは、野菜に触ると人の微弱な電気がセンサーに伝わり、録音した音声が流れるというもの。



ファーマーズマーケットに並ぶピーツやコリンキー、バターナッツ、赤玉ねぎに触れると、「抗酸化作用でエイジングケア!」「生で食べられるカボチャです!」など生産者の声が飛び出し、まるで本当に野菜が口を開いたかのよう。



ユニークなのは、触りかたによってコメントが変化することだ。聞けばセリフはひとつの野菜につき15ワードまで登録可能だとか。「トーカブル・ベジタブル」の開発者・公文悠人氏は「これによって食の安全を訴えかけたい」と述べる。



公文氏は「産地の声をダイレクトに届けることができたらと思ったんです」という。考えたきっかけは、東日本大震災を受けた野菜の風評被害からとのことだ。今では消費者の食への意識も高まり、スーパーなどでも生産者の声をPOPに書くケースも増えたが、公文氏は「僕はエンジニアなので、テクノロジーを使ってわかりやすく伝えたかった」と、聴覚と触覚に働きかける仕組みを考案した。



実際当日も、ブースに訪れた子どもが野菜に触れて驚くシーンが何度もあった。エンターテインメント性を取り入れた、ありそうでなかった発想は今後、生産者と消費者をより近いものにしてくれそうだ。



また、ブースには料理家・タカコ ナカムラ氏も姿を見せ、「ホールフード」のオリジナル料理を300食限定で提供した。ナカムラ氏によるとホールフードは、「『食べる』だけでなく、暮らしかたや環境、食と農業を丸ごと考える」という発想で、その意識は少しずつ消費者にも広がっているようだ。

ただ途中、「一般的には日本人の野菜の摂取量は下がっているんです」との話も飛び出した。ナカムラ氏は「その点『トーカブル・ベジタブル』は、野菜嫌いの子どもにもいいきっかけを与えるのではないか」と、笑顔を見せた。



今回、ナカムラ氏は「コリンキーのパスタサラダ」と、ビーツを使用した「レッドジュース」を用意した。パスタサラダは、生のまま食べることができるかぼちゃ、コリンキーをピーラーで細くヒモ状に削り、パスタに見立て味付けしたもので、コリンキーのシャキッとした食感とツナとカレー粉の風味が絶妙にマッチした絶品だ。



また、鮮やかな色のレッドジュースは、ビーツに野菜の切れ端から作った出汁の「ベジブロス」を加えており、青臭さを抑えて、飲み終えたあとにはすっきりとした柑橘系の香りが鼻腔をくすぐる。どちらも無理なくおいしく摂取できるのがうれしい。

「トーカブル・ベジタブル」と「ホールフード」。双方はそれぞれ違ったアプローチながらも、食を取り巻く環境まで視野を広げる大切さを示している。公文氏は「この考えをより多くの人に伝えていきたい」と、展望を語った。

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