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押切もえ「書きながら泣いたことも……」初の連作短篇集『永遠とは違う一日』を刊行

Entame Plex / 2016年2月26日 15時5分

 押切もえ「書きながら泣いたことも……」初の連作短篇集『永遠とは違う一日』を刊行

押切もえ「書きながら泣いたことも……」初の連作短篇集『永遠とは違う一日』を刊行

モデルの押切もえが自身初となる連作短篇集『永遠とは違う一日』(新潮社)を本日26日に刊行した。

2013年に書下し長篇小説『浅き夢見し』を出版、阿川佐和子氏等々に絶賛され話題に。そして、今作は老舗文藝雑誌「小説新潮」で隔月連載された作品を連作短編集としてまとめたもの。

アイドルを失格した女子高生から、こじらせ系のバツイチ40代まで、画家、スタイリスト、助産師など、さまざまな職業と性格の女性が登場する。押切ならではの鋭い観点と推敲で、恋に傷つき、仕事に励み、人生の岐路に立つ女性たちの心情を巧みに掬い取り、彼女たちの背中をやわらかく前へと押し出してくれる新しい名作がここに誕生した。



押切は、「最初は、これまでに出会った素敵な女性や、そろそろ年齢的に書けなくなるかもしれない女子高生の気持ちを書きとめておきたかったんです。でも、そのうちに〈こんな立場の女性に会いたい〉と思って取材させて頂いた助産院の方やLGBTの方などが、かけがえのない瞬間を下さって、彼女たちの姿を書かずにはいられなくなりま
した。仕事や恋に悩む点では私も変わらないのだから、彼女たちときちんと向き合いたくて……。恥ずかしい話、いろんな女性の(本当に人それぞれで、でもどこか共通している)悩みを思ううちに、書きながら泣いたこともあります。ひょっとすると私はこの本を完成できたことで、女性として、文章の書き手として、ほんの少しだけ成長させてもらえたのかもしれません」と一年以上に及んだ執筆の時間を振り返った。

年齢や境遇が異なる女性心理を描き分ける巧みさ、押切自らアポイントを取ってまわった取材の綿密さ、女性ならではの小道具の使い方、何より物語の舌を巻く面白さなど、読みどころ満載の連作短篇集となっている。

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