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常識に中指を。KOBINAIが俳優・吉村界人らと挑む新たな洋服のクリエイション

Entame Plex / 2016年3月8日 14時39分

写真

常識に中指を。KOBINAIが俳優・吉村界人らと挑む新たな洋服のクリエイション

モデル、ファッション、パーティ……耳当たりがよく華やか、画一的で「はみ出さない」世界。それらに“くだらねー”と中指を立てたクリエイターがいる。アパレルブランド:KOBINAIをディレクションする吉橋舞、レスリーキー氏に師事する写真家・高橋優也、若手ながら迫力の表現力を持つ俳優・吉村界人の3人だ。



彼らは、出会いからわずか数ヶ月にも関わらず意気投合し、それぞれの専門である服飾・写真・演者を融合させ「これまでにないこと、ジャンルを飛び越えること」をテーマに、あるプロジェクトを立ち上げた。それが、3月4日から17日まで、東京・ラフォーレ原宿で開催する「KOBINAI POP UP STORE」だ。わずか数坪のスペースには、挑発し、あるいはあざ笑うかのような表情の吉村の顔と、“服に落とし込んだ意志を着て闘う”など、力強い言葉がところ狭しと並ぶ。そして、メッセージ性の高いジャンルレスな洋服たち――。



吉橋は、同ショップのコンセプトを“人間の証明”と語る。「人間って二面性があるじゃないですか? でも、偽らない素の自分、そのために噛み合わない世界に立ち向かう意思をショップとして表現したかったんです。男も女も関係ない。人間は人間」。実際にKOBINAIの洋服は、メンズもレディースもない。男がフリル付きのシャツに腕を通してスカートを穿く、トランスベスタイトな着こなしだって一向に構わないのだ。



イメージ写真の撮影を担当した高橋は「むちゃくちゃ楽でしたね」と、今回のモデルを務めた吉村の印象を口にした。「界人は、何も言わなくてもいい表情をする。普通の撮影だといろいろと指示する必要があるんですが、彼にはそれがまったくなし!」と言い切る。



その吉村に、最近のファッションについてたずねると、吉村は少し考えたあと「いつか、ファッション、モデル、ブランドって言葉の垣根がなくなればいいと思うんです」と答えた。「言葉に縛られている気がするんです。形にはめ込むことで、ヘンに高尚に見えたり、反対に下に見られたりするから。“ファッショナブル”って何か不思議な響きじゃないですか? 着たいもの着て、似合っていればそれでいいと思うんですよ」。

こうあるべき、これが流行り、そんな考えを取り払ってイノセンスをすくい上げる。3人の話からは、そんな思いが伝わってくる。もしあなたが常識との齟齬に悩んでいるなら、彼らの思想を形にした「KOBINAI POP UP STORE」に足を向けるといい。その世界観が“くだらねー”と笑い飛ばしてくれるはずだ。


「KOBINAI POP UP STORE」@ラフォーレ原宿
期間:2016年3月4日~3月17日
時間:11:00~21:00
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-6 2F CONTAINER

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