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田辺誠一インタビュー! 身勝手な“モンスター市民”は「心が孤独だから」

Entame Plex / 2016年10月25日 12時0分

「はい。倉永は市民生活部・市民相談室で奮闘していますが、その先には都議会や国会がちゃんとあるわけですよね」



――現在、行政に関して様々な問題が取りざたされていますが、役を通したご自分の立場で、どのような対応をすると思いますか?

「僕らってひとりじゃ生きていいけないじゃないですか。でも、人と人が関わることで何かしらの問題が発生しますよね。でもどちらかが間違っているというわけでもない。そうしてからまった糸を小さなことからシンプルで健康的に解決していくしかないのかなぁ……。むずかしい問題ですよね」

――確かに。

「このドラマの根底にあるテーマですが、誰かが何かひとつ間違ったことをしても、その人の全人格を否定はしないんです。そうした『戦いかた』っていうのは独自な感じがしますね。お互いが良くなっていくためのぶつかりというか」

――善悪でバッサリ切り捨てる内容ではないと。

「完全な悪人ってなかなかいないと思うんですよ。一見変に見える人でもそこには何かしらの理由があって。その部分を攻撃するのははたして正しいことなのか、とも思います」



――トラブルを起こす人は「モンスター〇〇」なんて称されますね。

「個人的に感じることとして、いまの世の中の風潮で間違ったことをしたとされる人たちをここまで責めるべきものなのか、とも感じるんです。あくまで人間として認めてあげて、お互いにいい方向に進むために解決するようにしないと。正義を押し付ければ、際限なく相手を追いつめてしまうことを自覚しないといけない気もします。そんなところも作品を通して表現していきたいですね」

――この物語は倉永が「小市民のヒーロー」になっていきますが、田辺さんにとってのヒーローは?

「子どものころは野球が好きで、やっぱり王貞治さんですね。後楽園球場に年間50試合は見に行っていましたから。完全なるヒーローです」

――いまは亡き後楽園球場というのがいいですね。

「はい。外野席の肉うどんが非常においしいかったです」

――ドラマでは倉永の精神的な変化も見どころのひとつだと思いますが、ご自身でここを変えたいな、と考える部分はありますか?

「画力の向上でしょうか。積極的に。好きで書いていて楽しいんですけど、『ヘタウマ』みたいに言われることが多くて……それはそれでうれしいんですけど、『ウマウマ』を目指したいです」

――ファンには「画伯」の名で知られる田辺さんですが、「ウマウマ」否定派もいそうですね。

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