【梅雨の時期】水拭きだけでは菌が増える!?

梅雨が近づき、温度も湿度も上がるこれからの季節は、細菌が原因の食中毒のリスクが高まります。

2016年の厚生労働省による発表によると、食中毒の発生件数は飲食店に次いで家庭が多く、家庭でのキッチンの衛生管理は、梅雨や夏場は特に注意が必要となります。

花王の生活者研究センターが、2016年４月～６月に菌の量を指標に家の中の衛生状態の調査と掃除方法のヒアリング、2017年３月にキッチンの衛生意識調査を実施した結果、「目に見える汚れがなければ清潔」と思っている人は約４割で、見た目がきれいならば衛生的であると捉えている人が少なくありませんでした。

また、ほとんどの家庭で毎日掃除しているにもかかわらず、調理台の菌の量は掃除の仕方によって大きく異なることが明らかになりました。

菌数の少ない家庭では定期的に洗剤等を使って掃除しているのに対して、菌数の多い家庭では洗剤等は使用せずに水拭き中心の掃除をおこなっていることが分かりました。

菌の増殖の３要素は“水分・温度・栄養”。汚れが残っていると菌の栄養となり、温度・湿度条件によって菌が増殖することからも、高温多湿となるこれからの季節は、見た目がきれいであっても、洗剤等を使って汚れをしっかり除去するよう心掛けましょう。