川谷絵音「ただいま」indigo la Endが9ヶ月ぶりライブ
Entame Plex / 2017年6月24日 11時0分
川谷絵音「ただいま」indigo la Endが9ヶ月ぶりライブ
川谷絵音擁するindigo la Endが23日、東京・EX THEATER ROPPONGIにてワンマンライブ『Play Back End Roll』を開催した。
彼らがワンマンライブを行うのは約9ヶ月ぶり。本格的な活動再開を心待ちにしていた満員のオーディエンスを前に、アンコール含む全20曲を披露した。
藍色の光に照らされたステージにメンバーが姿を現すと、長田カーティスのテクニカルなギターフレーズが印象的な「渇き」でライブがスタート。
「瞳に映らない」と「悲しくなる前に」では自然と手拍子が起こり、佐藤栄太郎のアグレッシヴなドラムソロを挟んで、「ハートの大きさ」でバンドの演奏はさらに熱を帯びて行く。決して派手に盛り上げるわけではないが、各メンバーの個性的なプレイがじっくりと堪能できる、これぞインディゴのライブだ。
客席から「おかえりなさい!」の声が飛び交うと、川谷が「ただいま。今日が再始動ライブです。みなさんありがとうございます」と最初の挨拶。
抑制の効いた演奏がグルーヴを生む「ココロネ」、カラフルな照明に包まれた「ダンスが続けば」とダンサブルな曲が続くと、7月に発売予定のニューアルバム『Crying End Roll』から新曲「見せかけのラブソング」を披露。
サポートのえつこによるピアノソロから始まる「夏夜のマジック」では川谷がハンドマイクでステージ上を自由に動き回り、「踊ろう」と声を掛けると客席からは一斉に手が上がっていた。
リズム隊の繊細さと凶暴さが同居したプレイが印象的な新曲「プレイバック」からスタートした中盤戦では、彼らの楽曲の中でも最もノイジーな部類に入る「実験前」で長田、川谷、後鳥亮介が代わる代わるステージ前方に出てアグレッシヴなソロを披露。荘厳な雰囲気に包まれた「eye」、初期レパートリーの「彼女の相談」、川谷と長田によるシャープなカッティングが見せ場の「インディゴラブストーリー」と、この辺りはバンドの持つ多面性がよく伝わる選曲だ。
ニューアルバムを「これから先に繋がっていく大事な作品」と紹介し、川谷がアコギに持ち替えて披露された「雫に恋して」からライブは後半戦へ。
「藍色好きさ」でもしっかり歌を届けると、新曲の「想いきり」から再びギアを上げて行き、「夜明けの街でサヨナラを」のエモーショナルな熱演で場内の盛り上がりは最高潮に。
ラストはミドルバラードの「心ふたつ」でメロディーの美しさを強烈に印象づけ、本編が終了した。
アンコールでは川谷が「ファンのみなさんと顔を合わせるライブができなくて寂しかったけど、今日を迎えられてすごく嬉しいです。映画のエンドロールを観ずに席を立っちゃう人が多いけど、『Crying End Roll』は泣きながらエンドロールを最後まで見る感じで聴いてほしいです」と話し、
ドラマ『ぼくは麻理のなか』のオープニングテーマとしても話題の新曲「鐘泣く命」を披露。最後はオープニング同様に再び藍色の光に照らされる中、インディーズ時代の名曲「渚にて幻」がロングバージョンで演奏され、轟音の中でひさびさのライブが締め括られた。
Photo by 浜野カズシ
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