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平井堅、七夕恒例の「Ken’s Bar」浴衣姿で熱唱

Entame Plex / 2017年7月10日 9時20分

そして「TABOO」「even if」「思いがかさなるその前に・・・」と、平井のオリジナル3曲が立て続けに歌われると、2部構成の「Ken’s Bar」前半が終了。その1st STAGEは、夏目前ということで空はまだ明るかったが、2nd STAGE開始までの休憩時間のあいだに陽が落ち始め、後半スタートの西野カナの「君が好き」とJustin Bieberの「Love Yourself」のカバーでは、照明が演出効果を発揮し始めていた。



そして、夜だからこその演出はそのあとも続く。いや、それはサプライズといっていいものだった。「魔法って言ってもいいかな?」の途中で歌が突然終わってしまい、これはどうしたのか、新しいアレンジなのかと思っていたところ、ステージ後方からいきなり花火が打ち上げられたのである。始めは一発ずつ、間隔を空けてゆったりとしたものだったが、それが次第に短くなり、さらにはサイズも巨大化していき、気づけば、会場全体を明るく照らすほどに花火は連続的かつ大量に打ち上げられていた。いうまでもなく観客は大喜び。平井からのビッグなプレゼントだった。

その後は、打ち上げ花火でヒートアップしたテンションそのままに「片方ずつのイヤフォン」「キミはともだち」「ソレデモシタイ」「POP STAR」が披露された。「Ken’s Bar」はいつも静かに始まり、観客はずっと座ってライブを楽しんでいるのだが、終盤に総立ちとなる光景もいつもの「Ken’s Bar」なのである。

平井は「みなさんがとってもあったかくて、今日はとっても楽しかったです。ありがとうございます」とお礼をしたあとに、これからの自分についてこう述べた。「音楽の勉強もしたいですし、本を読んだり、映画を観たり、自分の素養を伸ばしていくことも大事。ただ、それと同じくらい一生懸命悩んで、一生懸命遊んで、一生懸命人と向き合って、一生懸命自分と向き合って、そういう日々の積み重ねがこれからの平井堅の顔を作り、声を作り、歌手としてのいちばん大事な部分を作っていくと思いますので、一生懸命生きていきます」。



2nd STAGEを「Love Love Love」で締め括ると、アンコールでは黒のスーツに身を包み、右手に花束を持って平井はステージに現れた。「Ken’s Bar」のラストナンバーは、iTunesやレコチョクといった合計5つの配信サイトでランキング1位を記録した最新シングル「ノンフィクション」。

死と向き合うことで生の尊さを力強く歌い上げたこの作品は、「一生懸命生きていきます」とあえて宣誓した今の平井堅を生々しく映し出した歌といっていいだろう。そして最後はいつものようにマイクを通さずに生声で「今日はどうもありがとうございました」と叫び、笑顔で何度も手を振りながらステージを後にした。

Photo by 古渓一道

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