安全地帯、日本武道館35周年公演をWOWOWで全曲放送!
Entame Plex / 2018年1月9日 12時45分
安全地帯、日本武道館35周年公演をWOWOWで全曲放送!
井上陽水のバックバンドを経て1982年にレコードデビュー、昨年35周年を迎えた安全地帯。デビュー翌年に「ワインレッドの心」が大ヒットし瞬く間にスターダムに上り詰めた彼らは、「恋の予感」「悲しみにさよなら」など数多くのヒット曲を連発、80年代を駆け抜けた。その後何度か活動休止と再開を経たが、その実力と人気は常に音楽シーンの頂点に君臨している。
彼らは昨年5月に初のオールタイム・ベストアルバム『ALL TIME BEST』を発表した後、35周年を飾るアニバーサリーツアーの一環として11月に日本武道館2DAYS公演を開催。このツアーは12月の香港公演と合わせて全3公演のみとあってチケットはプレミアム化し、濃密な熱気の中で開演の刻を迎えた。
定刻を少し過ぎ、場内が暗転する。ステージ上をライティングが交錯し、観客を煽る様なサウンドが刻まれる。そして、5人のシルエットがステージに映し出される。悲鳴の様な歓声と絶叫。会場中が待ち焦がれた想いをそれぞれに解き放ち、ステージから紡がれる音を待ち構える。
一瞬の静寂。次の瞬間、マイナー・コードのギターが奏でられる。「ワインレッドの心」だ。誰もの心に突き刺さるイントロに、ステージを360度囲む満場の聴衆が喝采を贈る。その熱い想いを全て受けとめて、玉置浩二が伸びやかに歌い始める。1曲目からハイライトを迎えた様なテンションの高さだ。
続く「デリカシー」では、矢萩渉と武沢侑昂のツインギターの眩いばかりの音色、ベースの六土開正とドラムスの田中裕二が刻むビートとリズムが官能的なまでに観衆を挑発する。そのサウンドの上で玉置がヴォーカルを妖艶にくねらせるのだから、誰もが音楽の誘惑の虜になってしまう。
3曲目は「1991年からの警告」。湾岸戦争に揺れる世界とバブルの熱狂に踊る日本を風刺した楽曲だ。2017年、この曲の持つ意味は、当時以上にリアルに響く。音楽で時代を照らしてきた彼らの作品は、年月を重ねるごとに進化=深化していく。その真骨頂とも言えるのが、彼らの<LIVE>なのだ。
その後は「熱視線」「好きさ」「月に濡れたふたり」など、時代を超えて愛される名曲が惜しげもなく披露される。アニバーサリーライブならではの豪華さだ。中盤のハイライトは、玉置浩二のヴォーカルの素晴らしさに武道館が圧倒された3曲のバラードだった。「恋の予感」「碧い瞳のエリス」「Friends」。
会場の全ての者が、ただただステージに釘づけとなっていた。固唾を飲んで見守り、震える様な息遣いの歌に身を寄せていた。神々しいまでの空間だった。
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