成長する企業のためのNetSuite、Oracleとの統合、棲み分けの塩梅も良好

EnterpriseZine / 2019年4月4日 11時40分

 SaaSの老舗ベンダーであるNetSuiteの年次カンファレンスイベント「SuiteWorld 2019」が、米国ラスベガスで開幕した。NetSuiteは、Oracleに買収された以降も「グローバル・ビジネスユニット」と呼ばれる組織体で、独立した形でビジネスを進めている。とはいえ徐々にOracleとの統合が進んでおり、今回のイベントではその効果が伝えられた。

■NetSuiteはさらに成長する企業が使う

 今回のイベントのテーマは「GROW BEYOND...」で、企業の成長をさらに飛躍させると言った意味が含まれている。NetSuiteの創業者であり、現在はOracleでNetSuite部門のエグゼクティブ・バイスプレジデントの立場にあるエバン・ゴールドバーグ氏は、基調講演の冒頭「NetSuiteの顧客は、他の3倍のスピードで成長しています」と語る。
Oracle NetSuite部門
エグゼクティブ・バイスプレジデント
エバン・ゴールドバーグ氏

 ローカルでビジネスをしていた企業がグローバル展開するなど、さらなる成長をしていくには「Visibility(透明性)」が重要となる。この透明性とは、単に企業の状況が見える化するだけでなく、そこからトレンドを見て将来を予測し「未来を見る」ことまでが含まれる。この未来を見るためにNetSuiteでは今回、SuiteAnalyticsの機能を強化している。従来あるWorkbookに機能を追加し、蓄積されているERPのデータの中から重要なものを簡単に見つけ出すことができる。得られたデータを解析し、意思決定に活用できるようにしている。

 この透明性の高さを評価しNetSuiteを利用しているのが、非営利団体の「米国がん協会」だ。米国がん協会では、多くの寄付金を集めており、その使い道については極めて高い透明性が求められる。同団体では多様な活動を行っており、財務的なお金の流れも複雑化している。46億ドルの資金があり、それを研究開発者の支援、禁煙のための活動、がん患者の移動手段のサポートなどさまざまな活動に投資しているのだ。その複雑な財務流れを処理するシステムを、シンプル化する目的で2019年1月にNetSuiteを立ち上げた。米国がん協会の最高財務責任者であるロブ・キング氏によれば、「NetSuiteはシステムが革新的でクラウドベースの仕組みによりさまざまな面での透明性が向上した」という。

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