データサイエンティストという職業―ビッグデータ時代の新しい花形になるか

EnterpriseZine / 2012年2月7日 0時0分

 さらに、モバイル向けのソフトウェア関連は徐々に増えるだろうとも予測、モバイル向けのアプリケーション、セキュリティ、運用管理ソフトウェアなどは注目しても良さそうだ。とはいえ、ソフトウェア支出を増やす要因としては、OracleやSAP、IBM、Microsoftなどの外資大手ベンダーが、より多くのライセンス収入が得られるような工夫をしてくるところだとも指摘。となればプラス分のところを、国内企業が手にするのはそう簡単なことではないのかもしれない。グローバル化をにらんだモバイル端末活用ソリューションといったものを、自社のビジネスどうやって取り込むかが鍵となりそうだ。

データサイエンティストという職業
 1月26日にEMCが2012年の事業戦略発表を行った。このなかで面白いなと思ったのが、EMCのXaaS戦略。これ、世間一般で使われているようなSaaS、PaaS、IaaSなどの総称的なものではなく、Xのところには、さまざまな世の中のリアルなサービスそのものが入ってくるというもの。これは日本のEMC独自の使い方であり、流行るかどうかは分からないとのことだが、いままでITとはあまり関わりのなかったリアルなサービスが、ITを使って変革してくるという予測は、なんだか夢があっていい。

 もう1つこのときの発表会で興味をひかれたのが、データ・サイエンティストという言葉。EMCによれば、「データ・サイエンティストの発掘と育成により、ビッグデータ活用のための提案を推進する」ための、新たな職種としてデータ・サイエンティストが登場した。これ、データ・アナリストとどう違うのかは微妙かもしれないが、なんとなく統計解析のにおいが強いのがデータ・サイエンティストなのだろうか。そういえば、ビッグデータという言葉が使われるようになってから、ちょくちょく耳にするのが統計解析スキルの重要性だったりする。

 先日開催したIT Initiative Dayのイベントで、ITRの生熊さんがカルビーの事例を紹介してくれた。カルビーでは畑に設置したセンサーのデータや気象データなどを集め、それを英国の企業に渡し分析してもらい、その結果をもとに農場の運用を管理して効率化しているとのこと。このデータ分析を請け負った英国企業というのが、まさにデータ・サイエンティストが集結する企業なのだろう。今後日本でビッグデータが本当に活用されるようになるには、データ・サイエンティストの専門家集団が出てきて、自らさまざまなビッグデータを収集し、企業からのデータ分析依頼にも迅速に応えるといったビジネスが成り立つ必要があるかもしれない。データ・サイエンティスト株式会社なんていうのも、今年中には登場するかもしれない。

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