32コアまでならリニアにスケール! 今度のPostgreSQL 9.2はかなりスゴイ!?

EnterpriseZine / 2012年4月2日 0時0分

赤いラインが開発中のPosstgreSQL 9.2、青が現バージョンの9.1の読み込みのスケーラビリティをそれぞれ示している。9.2では、32コアまではコンカレントでもリニアに伸びている

「PostgreSQL 9.2ではパフォーマンスとスケーラビリティがかつてないほど大幅に向上する。より多くの環境でPostgreSQLが動作することになるだろう。データベースの世界に新たなホライズンを拓く存在、それがPostgreSQL 9.2だ」 - PostgreSQLプロジェクトのコミッターを務めるHaas氏は、PostgreSQLを商用サポートする米EnterpriseDBのデータベースアーキテクトでもある。開発が佳境に入りつつあるPostgreSQL 9.2の状況を最も的確に知りうる人物のひとりだ。本稿では2月24日、東京・品川で開催された「PostgreSQL Conference 2012 Tokyo」(主催: 日本PostgreSQLユーザ会)のHaas氏による基調講演「An Overview of PostgreSQL 9.2」の内容をもとに、9月に正式リリースと言われているPostgreSQL 9.2の新機能に迫ってみたい。

■PostgreSQL 9.2の新機能 PostgreSQLプロジェクトの コミッターを務めるHaas氏

 PostgreSQL 9.2でいくつも予定されている新機能のうち、最も重要なものとしては以下の4つが挙げられる。

 ・スケーラビリティ向上  ・Index-Only Scan  ・消費電力の低減  ・新しいバックアップ/レプリケーションのオプション

 まずスケーラビリティ向上について。これは現在のマルチコアCPUの台頭にあわせた機能強化といえる。「論理的に言えば、利用できるCPU(コア数)が増えれば1秒あたりで処理できるのトランザクションはリニアに増えるはず」とHaas氏。実はPostgreSQL 9.1まではロックコンテンションが原因で、コンフリクトが多く発生するという問題を抱えており、8コアまでしかスケールしなかった。「場合によっては8コア以下でも一部のワークロードが限定されることが多かった」(Haas氏)

 PostgreSQL 9.2ではこの問題が大きく改善され、書き込みでも15%以上の性能向上を実現、読み込みでは32コアまではリニアに伸ばしていけることが確認できている。もっとも"32コアまで"としているのは「僕のテスト環境では32コアまでしか試せなかったから。もし誰かが64コアのマシンを提供してくれたら、正式リリースまでに64コア対応できるかも(笑)」(Haas氏)とのこと。

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