マクラーレンもより速く! HANAが加速するのはデータベースだけじゃない - SAPPHIRE NOW 2012 2日目基調講演

EnterpriseZine / 2012年5月23日 0時0分

 「マクラーレンという組織はビッグデータを扱うことに慣れている」というロン・デニス氏の言葉通り、マクラーレンは1980年代からデータ至上主義ともいえるほど徹底したデータ分析を行ってきたチームとして知られている。

 その最たる例がレーシングカーやドライバーに取り付けたセンサーから遠隔操作でデータを受信し、その場で分析する移動体テレメトリーシステムだ。F1だけでなく、インディカー・シリーズやNASCAR、さらにはテスト走行などでも使われているシステムで、マクラーレンの勝利に大きく貢献してきたことは言うまでもない。

 そしてHANAを基盤に構築する新システムは、このテレメトリーシステムを、データ分析のスピードと精度の面でさらに強化することになる。ロン・デニス氏は「我々はデータ分析の力を得たことで、レースをただのスポーツからサイエンスに変えることができた。変化を受け入れなければ、決して力を向上させることはできないし、勝利もまた得ることはできない」と強調、スポーツビジネスにおいてはデータ分析こそが勝利への重要な導線であると語る。

 なお、マクラーレンはこのテレメトリーシステムを自社だけでなく、他の企業にもライセンス供与している。たとえば、サンフランシスコの交通網としておなじみのBART(Bay Area Rapid Transit)では、乗客の安全を守るためのモニタリングシステムに同技術を採用している。このテレメトリーシステムがHANAでさらにパワーアップすれば、ビジネスの幅もより拡がりそうだ。


五味明子[著]

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