リレーショナル・データベース入門

EnterpriseZine / 2012年6月12日 0時0分

この連載の第1回、第2回では、Excelを使用してデータベースの考え方を体験していただきました。今回は、いよいよ本当のデータベースでの、テーブルの作成やデータ検索といった操作についての説明に入ります。ここでは、いろいろあるデータベースの中でも、もっとも一般的なリレーショナル・データベースを使用しています。

■リレーショナル・データベースとExcelの違い

 リレーショナル・データベースとExcelには、たくさんの違いがありますが、ここでは、もっとも大きな3つの違いについてだけ説明します。

 最初の違いは、リレーショナル・データベースは「検索しないとデータが見えない」という点です。Excelでは、画面上に常にデータが表示されていましたが、リレーショナル・データベースでは、データはサーバの中に格納されていて、データを検索しないと中身を見ることはできません。そこで、リレーショナル・データベースでは、SQLという言語を使ってデータベースからデータを取り出すことで、データを表示させます。また、テーブルの作成といったようなデータベースやテーブルに対するいろいろな操作も全て、このSQL言語を使って行います。

 2番目の違いは、「行と列の位置は関係ない」という点です。Excelでは、データが常に表示されていて、そのデータは、何行目の何列目にあるということがわかります。つまり、Excelでは、格納されているデータの間には、その行は上か下か、その列は右か左かという位置関係が存在するということになります。しかし、リレーショナル・データベースでは、このような位置関係は存在しません。SQL言語でデータを取り出した結果が表示されて、はじめて位置関係ができることになります。

 最後の違いは、複数のテーブルが複雑に結合する」という点です。Excelでは、通常1つのテーブルの中だけで、いろいろな処理を行います。連載第2回で、VLOOKUP関数を使った結合を体験していただきましたが、あのような操作が頻繁に行われるわけではありません。しかし、リレーショナル・データベースでは、データを多くのテーブルに分散して格納し、それらのテーブルを様々な形で結合させて、データを処理します。従って、たくさんのテーブルの集まりである、データベースという概念が、テーブルよりも上位に存在することになります。

 それでは、SQLを使って、リレーショナル・データベースのいろいろな処理を実行してみましょう。


平井 明夫[著]

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