エスノグラフィなどのデザイン思考的アプローチと濱口式アイデア発想法

EnterpriseZine / 2012年9月18日 12時0分

structureとchaoticの図にダイアグラムとポンチ絵を描くポイント 

前回は、デザイン思考によるイノベーションの実践プロセスに関してのお話をお聞きしました。特に濱口さんの独自のフレームワークに関して、御自身が関わられたリアルケースを含めて、お話をお聞きしました。今回は、デザイン思考に関しての濱口さんのお考え、特に、エスノグラフィーや、思考プロセス、アイデア発想とそのマネジメントに関して、お話をお聞きしております。

 
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■ ビジネスにおけるエスノグラフィーの問題点 

— デザイン思考の要素の中でも、エスノグラフィー的なアプローチの重要性が語らており、下記4つの要素が重要とされております。濱口さんのお考えはいかがでしょうか? 

 エスノグラフィー的な4つの要素 

 1:洞察(insight)…私たちの身の回りにあり、既に知っていることを明らかにする 

 *人と人との関係性の分析、人と製品との関係性の分析など 

 2:観察(observation)…人々のしないことに目を向け、言わないことに耳を傾ける 

 *「極端なユーザー」の「極端な要求」に注目する 

 3:共感(empathy)…観察対象の人と根本的なレベルで繋がりあう 

 *他者の目を通じて世界を観察し、他者の経験を通じて世界を理解し、他者の感情を通じて世界を感じる 

 4:観察対象とコレボレーションすること 

 最も大事なのは脳との戦いなので、「バイアスを崩すこと」です。ある意味エスノグラフィックリサーチのようなものは必要だと思います。ただ、エスノグラフィックリサーチに関しては、ビジネスでやっているという文脈で問題があると思っています。5年ぐらい観察していれば、何かインサイトが出てくるのは当たり前です。ビジネスでは限られた時間の中で使える答えを見つけないといけないので、明快な方法論がなければエスノグラフィックリサーチは属人的なものとなります。製品やサービスの改善や改良(おおまかなフレームワークが決まっている状態)では効果的かもしれませんが、僕からみるとイノベーションへの直結度合いは薄いです。もちろんエスノグラィックリサーチには別の価値はあるのですが。

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