「2017年までに”マーケティング部門のIT予算”がIT部門を上回る」米ガートナーが提言する4つの破壊的なITパワーの衝撃

EnterpriseZine / 2012年10月5日 11時45分

図:2013年の「戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10」

ガートナージャパンは、10月3日から5日まで、カンファレンス「Gartner Symposium/ITxpo2012」を都内で開催している。メディア向けのセッションでは、来日した米ガートナーのバイスプレジデントがIT業界の大きな潮流である「4つの破壊的な力の結節(Nexus of Fources)」と2013年の「戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10」を発表した。

■4つの破壊的なITパワーとは?

 「ガートナーがCEOに対して実施した最新の調査では取締役会におけるITへの期待は高まっており、世界中のCEOの意思決定に大きな影響を与えているという結果が出ている」。

 米ガートナー シニア・バイス・プレジデントのピーター・ソンダーガード氏は、冒頭でこう語り、CEOからのITへの期待の高さを強調した。こうした理由についてピーター氏は、IT業界でいま大きな変化が起きているためだと説明する。昨年、ガートナーでは、「Nexus」(結節)という考え方を提唱したが、ユーザーが戦略的に物事を考える際の変化の主要因となっているのが、「クラウド」、「モバイル」、「ソーシャル」、「インフォメーション(情報)」の4つのITパワーだという(図)。

 「Nexus」は、IT業界のなかで同時に発生している4つのITパワーが融合した結果だとし、ピーター氏は次のように詳述する。

 1つ目のクラウドは、他の3つのITパワーから破壊的な力を発揮するためのプラットフォームの役割を果たしており、またIT業界の産業化を担っている。

 2つ目のモバイルは、これは単にBYODやタブレット、スマートフォンの活用にとどまるものではない。戦略的に製品やサービスを提供する際、サービス化を生み出すプラットフォームの役割を果たす。モバイルは、どこからでもアクセスできることを指す。つまり、すべてのユーザーがモバイルベースの環境で世の中のアプリケーションを使うことを想定しなければならない。アプリケーションを設計する際には、モバイルを念頭に置いて行わなければいけないし、ユーザーはモバイルの使用を期待している。

 3つ目はソーシャル。ソーシャルネットワークによって、個々の消費者に対して大きな変化が起ころうとしている。つまり、これまで企業のアプリケーションはプロセス中心型で設計を行なってきた。しかし、将来のアプリケーションの設計は、ソーシャルネットワーク型のデザインに変わるだろう。今後は、社内、社外からのデータを融合してプロセス型のITを置き換えていくことになる。

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