企業内リーンスタートアップを妨げる既存事業の5つ常識

EnterpriseZine / 2012年10月19日 10時0分

5つの既存の常識を適用してしまいがちな領域 5

前回までのリーンスタートアップの基礎的な解説に続き、今回からは実際の現場で活用できる実践的な内容を解説します。リーンスタートアップのような新しい文化を組織に導入するためには、ある種のコツが必要です。導入を妨げる原因を失敗事例から学び、的確にレバレッジすることで、導入ハードルを軽減するのです。各パターンをご自身の組織に置き換えながらご一読下さい。

 
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■ 既存事業の成功体験という「常識」の呪縛 

 企業内においてリーンスタートアップの実践と定着が困難になるパターンの背景には、企業内に必ず存在する「常識」が大きく影響しています。リーンスタートアップの考え方は、それまでシリコンバレーで「常識」と考えられていた新規事業開発手法を根底から覆すものでした。多くの創業者や投資家が当たり前だと思っていた常識、つまり過去の成功事例から学びそれを模倣することこそが、数多くの失敗事例を生み出す原因だったのです。リーンスタートアップがなかなか実践に移せない、もしくは定着しない組織では、これと同じ現象が起きています。

つまり、既存事業の成功体験という「常識」に囚われているのです。

 既存の収益事業が存在する企業では、基本的に社内のさまざまな規定や評価基準は、既存事業の維持、発展、収益拡大に対して標準化されています。事業部門にかぎらずバックオフィス業務においてもこの考えは統一され、規定が広く認識されて徹底されるほど、既存の収益事業に対してはとても強い組織が形成されます。このような行動基準は明文化された規定や基準以外にも暗黙知として存在するケース数多く存在し、総合的に経営者の判断基準や社員の行動に対して影響を及ぼすのです。

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