不確実性のマネジメントによる「未来の読み方・戦略策定」

EnterpriseZine / 2012年12月4日 10時0分

 不確実な未来に対しての3つの戦略「ステップ管理」 

前回は、議論を構成する3つの要素のうち、意思決定(Decision)と価値判断(Value Measure)に関してお話を伺いました。今回は、不確実性(Uncertainty)のマネジメントによる、未来に向けての戦略策定の具体的な手法に関して、お話を伺います。

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■“未来を読んだ後”に戦略を考えるのではなく“不確実性”をマネジメントする

— 日本に限らずグローバルな環境でも不確実性が増すなかで、10年~30年後を予測しようという“未来シナリオ”に関心が高まりつつあります。濱口さんの見解をお聞かせください。

 よく、「未来シナリオってどう読んだらいいですか?」という質問をいただきます。その時、まず僕は「そもそも知ってどうするのですか?」と切り返します。不確実なのは皆分かっていることです。一方で、知ったからといって具体的な対処を講じることが出来るのでしょうか?

 よく間違えがちなのが、未来が読めたら何か出来そうだという感覚です。未来の新聞なんかが手に入れば良いかもしれませんが、トレンドを読めたからといって、具体的に戦略が考えられるとは限りません。そこを考えないで、読めてから戦略を考えようという順序が間違っていると思います。逆に、こうなったらこうしたいという筋道があって、逆向きに必要な不確実情報を読んでいくことが適切でしょう。

 まず企業があり、企業がとる戦略があって、その上に不確実性があります。そのため、不確実性を単体で観てしまうと、どうしても総論になってしまい、未来を適切に取り扱いできません。

 この前提の上で、「読み方」をご紹介します。百歩譲って、不確実性を知ってから戦略を立てるという順番はここでは許すことにしましょう。不確実性がある状態で、それを戦略論として取り扱います。これを、一般論ではなく、固有論として取り扱うことにしましょう。

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