クラウドは1,000億のオブジェクトを1万年保存できる新しい宇宙 - NASAの火星探査にも一役買うAWSのクラウド基盤

EnterpriseZine / 2012年12月20日 0時0分

将来は宇宙人がクラウドで探査機を操作するようになるかも

筆者はこの秋、ほとんど日本で過ごすことなく、海外出張漬けの数カ月を過ごしました。正直、体力的にも精神的にもかなりキツかったのですが(とくに食事はつらかったよう…)、トップベンダの最先端テクノロジに直接触れるというIT系ライターとしてはこれ以上ないインプットの機会を大量に与えていただいたことに、今さらながら深く感謝しております。あとはアウトプットだー!…と気合を入れつつも、相変わらずの遅筆で原稿が進まず、多方面にご迷惑をおかけしているこの年末ですが、残り僅かな2012年、この原稿も含め、ひとつひとつ片付けていければと思っております(キリッ)。

 というわけで、今秋の出張成果のひとつとして、11月末に米ラスベガスで開催されたAmazon Web Services(AWS)の初の年次カンファレンスである「AWS re:Invent」のヒトコマを今回はお届けします。親会社のAmazon.comが培ってきたECでのノウハウを基盤に、クラウドビジネスを加速度的に拡大しているAWS。筆者は3日間に渡るイベントを現地で取材させていただきましたが、まさしくクラウド=AWS、その圧倒的なリソースから繰り出されるスケール力を目の当たりにし、AWSのクラウド市場での独走はしばらく続きそうだなと心の底から実感しました。とくに印象的だったのは事例紹介で登場する企業がどこも「AWSがなければウチのビジネスはマジで成功しなかった」と、本気度120%なコメントをしていることでした。NASDAQ、Netflix、Pinterest、AnimotoなどAWSで急成長を果たした企業の成功事例を眼前にすると、「これまで不可能だったコトを可能にするIT」を実現するAWSのチカラにただただ感心します。そして本稿で紹介する事例も、AWSの基盤がなければおそらく不可能だったと思われる米航空宇宙局、NASAの事例です。

 ひとくちにNASAといってもさまざまな組織を内部に抱えていますが、re:Inventに登場したのは太陽系の研究を中心に行っているジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory: JPL)で、火星探査機「キュリオシティ(Curiosity)」のオペレーションを担当するCTOのトム・ソダーストーム(Tom Soderstorm)氏と、ロケット工学者でソフトウェアシステム部門のグループスーパーバイザーも兼任するカワジャ・シャムズ(Khawaja Shams)氏。お二人はAWSのシニアバイスプレジデントであるアンディ・ジャシー(Andy Jassy)氏のキーノートにも登場し、キュリオシティの火星着陸プロジェクトにおいてAWSがいかに欠かせない存在であったかをを語ってくれたのですが、それに加え、日本から来た参加者のためだけに開催された「ジャパンセッション」においても、プロジェクトの詳細をお話ししてくれました。本稿ではその内容をもとに、いまや宇宙まで拡がろうとしているクラウドのスケール力に迫ってみたいと思います。

五味明子[著]

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