“キャリアショック”を乗り越える「人材育成の変容」と「学び直し」-慶應義塾大学大学院 高橋俊介特任教授インタビュー(第3回)

EnterpriseZine / 2013年1月24日 10時0分

写真1:慶應義塾大学大学院 高橋俊介特任教授

前回は、21世紀のキャリアのポイントを3つに絞り、そして、新しいキャリア像としての「生涯第一線のプロフェッショナル」という働き方、その基礎力を身につけるためのキャリア教育の見直しに関して解説いただきました。今回は、企業の人材育成機能のあるべき姿について解説いただきます。

 事業創造を成功に導く「顧客開発モデル」    「スタートアップマニュアル」原著者 スティーブン・G・ブランク 来日セミナー    

リーンスタートアップの源流である「顧客開発モデル」という手法を体系化した、S.ブランク氏を招聘し、最新刊『スタートアップ・マニュアル』に基づく理論と実践手法を紹介します。日本での企業内事業創造、ベンチャースタートアップの第一人者が共演。

 

  ■日時:2013年3月19日(火)13:00~17:50(開場12:30~)

  ■場所:アイビーホール(東京・表参道)

             ■詳細・お申込は、こちら!

■「人材育成機能の見直し」と「キャリア自律」-企業人材育成のあるべき姿

 第1回目の記事で解説したような時代の変化を踏まえると、企業のあり方や人材マネジメントをどう変容させるべきかが姿をあらわします。

 まず1つ目のポイントは、「組織内の人材育成機能の見直し」です。伝承型人材育成では、とうてい人が育たない。伝承というのは、過去に必要だったスキルを身につけた上司が、部下にそのスキルを教える形式を言います。これまでは、“伝承的縦型OJT”といえるものが主流でした。しかし、これからは新しい能力がどんどん必要になり、働き方もどんどん変わってきます。伝承が不要とまでは言いませんが、これから重要なのは“伝承型ではない横型OJT”のような、お互いに切磋琢磨して刺激し合い、学び合う組織です。教えること・教わることを、上下関係と切り離す必要があります。

 人材育成の序列はかつて、日本のOJTにおける強みでした。教える方が上で、教わる方が下。この形が伝承の連鎖を生んできたという意味で、縦型OJTの良さを日本の企業はうまく活用してきたと言えます。

 しかし、今の時代はこれが弱みになります。なぜなら、上の人間が教えられないことが増えてくるからです。すると、縦の学びには限界が来る。横の学びが重要になってきます。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
EnterpriseZine

トピックスRSS

ランキング