あなたもPostgreSQLのコミュニティ関わって宇宙にロケットを飛ばそう

EnterpriseZine / 2013年1月23日 0時0分

「PostgreSQLは、他の製品とは大きく異なります。所有している企業が存在しない、まさにオープンソースそのものなのです」―2012年11月30日、都内で開催された日本PostgreSQLユーザ会主催のカンファレンスイベント「PgDay 2012 Japan」の基調講演を行ったマグナス・ハガンダー氏、まずはPostgreSQLが多くのオープンソースソフトウェアと異なり、開発コントロールを行う企業がいないことを強調した。もちろん、方向性や開発に関わっている企業はいる。とはいえ、それは個人でそれらに関わっているのと同様の立場であり、誰かが命令し方向性が定まるわけではない。PostgreSQLでもっとも重要なのが、コミュニティ。「コミュニティの価値がもっとも高い」とハガンダー氏は言う。

■PostgreSQLはもっともオープンソースソフトウェアらしい製品

 PostgreSQLのコミュニティには、その中心的な役割を担う組織がある。ハガンダー氏を含む6名のメンバーで構成されるコアチームという存在だ。このコアチーム「誤解されることが多い組織です」と、ハガンダー氏は言う。名前がコアチームなので、製品の方向性を判断しコントロールするかのようにとられルのだ。実際は、運営委員会的なものとのこと。

「テクニカルデシジョンもしなければ、コードを書いたりもしません」

 もちろん、コアチームのメンバーには、個人の活動としてコードを書く人もいる。しかしながら、チームとしてはそういったことは一切行わないのだ。

 もう1つコミュニティの中で誤解される組織が、コミッターだ。コミッターは15から20名で構成され、積極的に関わっているのはその中の10から15名程度。役割としては、コードとして提出されたものを1人、あるいは複数で承認することだ。つまりは、PostgreSQLのリポジトリに正式にコードを入れるための”git push”コマンドの実行権限を持っているのが、コミッターということだ。コミッターの場合にも、メンバーがコードを書いたりバグ修正をしたりもする。しかし、それはあくまでも個人の活動であり、コミッターとしての役割ではない。

 そして、実際に新機能開発やバグ修正を行うのが、デベロッパーとコードコントリビューターになる。これらのコミュニティには、最低でも200人以上のメンバーがいるが、それ以上どれだけ多いかについては把握できていない。メンバーは自分でコードを書くのはもちろん、他の人が書いたコードをレビューする役割もある。広範囲かつ慎重にレビューを行っているので、コードは高いクオリティを保っているとのことだ。

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