ユーザーリサーチから“イノベーション機会”を発見する方法

EnterpriseZine / 2013年2月15日 8時0分

図2:グループ化した情報の関係性を図解化する

デザイン思考では、エスノグラフィーなどのユーザーリサーチを通じて、新しい価値を生み出すビジネネス機会の発見を行います。しかし、実際に稼働するプロジェクトの現場では、ユーザーリサーチを実施したが、その成果からイノベーション機会を発見できず、立ち往生することがよくあります。ユーザーリサーチなどの質的データを扱うためには、そのための手法が必要ですが、手法を知らない、もしくは、使いこなせないケースが多いのです。今回は、質的なリサーチデータからイノベーションの機会を創出するための手法とその利用に関するポイントを解説します。

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■イノベーションの機会を発見する作業のむずかしさ

 前回の記事では、新しい発想を生みだそうとする際、何より障害として立ちはだかるのは他でもない「自分たちの常識や思い込み」であるとしました。その思い込みから抜け出し自由な発想をできるようにするためには、自分たちとは異なる人たちの暮らしや仕事の現場に接する「エスノグラフィー」などのリサーチを通じて、問題自体をこれまでにない新しいものとして定義しなおす作業をデザイン思考のアプローチでは行っていることを紹介しました。

 ユーザーリサーチの結果から得られた様々なストーリーを、具体的な問題解決の戦略へと変換していくためには、まず、リサーチデータをもとに問題を新しく定義しなおし、イノベーションの機会を見いだす作業が必要になります。データを編集的な視点で統合する作業をグループワークとして行うことを通じて、調査で見たことや聞いたことに新たな意味付けを行い、“隠れたイノベーションの機会”を見出すのです。

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