日本のユーザはめんどくさくないですか? ―パロアルトネットワークスCTOに訊く"ニッポンのIT"の印象

EnterpriseZine / 2013年4月19日 0時0分

日本のユーザは品質に厳しい - 外資系ベンダのトップを取材するとこういうコメントが返ってくることが少なくありません。額面通りに受け取ると、徹底的に良い品質にこだわるものづくりの姿勢や職人文化が評価されているように聞こえますし、事実、そういう部分も多分にあると思います。しかし一方で、明らかに質の悪い製品やサービスにクレームを付けるならまだしも、きちんと動いているシステムに対しても詳細な説明を求めるユーザも存在します。ある外資系ベンダの方から聞いた話ですが、「ハードウェアが故障したのになぜかOSの不具合についての説明を求めてくる。関係ないといってもいいから説明しろという。とにかく一度はこちらに説明させないと気が済まないらしい」- もしこれが日本のITユーザの標準としたら、たしかにグローバルスタンダードとはかーなーりかけ離れているのかもしれません。

 あんまり小うるさいユーザばかりだと、そのうち外資系ベンダがいっせいに「日本のユーザ、めんどくさ。もうこんな市場、撤退しよーぜ」みたいな事態になるのではないかと、老婆心ながら心配してしまうわけですが、いまのところ「いや、そんなことないよ! 日本市場は我々にとって大事な存在だから!!」と表明している企業がほとんどです。でも口では何とでも言えるからなあ……とぶつぶつ思っていたところ、たまたま2月の「RSA Conference 2013」の取材で、ネットワークセキュリティ製品を数多く出しているパロアルトネットワークスのファウンダー兼CTOのニール・ズック(Nir Zuk)さんに直接お話を伺う機会を得たので、この質問を(へったくそな英語で)ぶつけてみました。セキュリティのトレンドのお話なども一緒に伺ったので、まとめてお届けします。

 ― パロアルトネットワークスって、日本法人もたしかありましたよね。

 ニールさん: もちろんあるよ。日本法人には実は30名を超える従業員がいるんだ。これは米国以外では最も大きい現地法人だね。それくらい、我々にとって日本は重要な市場で大事なお客様なんだよ。

 ― あなたはファウンダーでCTOだけど、日本にもよくいらっしゃるんですか?

 年に3回は日本に行ってるよ。パロアルトネットワークスは毎年50%の成長を遂げているけど、これはセキュリティ市場全体の伸びが8%ということを考えるとすごく大きな数字。そしてこの数字を支えている重要な市場の筆頭が日本なんだ。だから日本のユーザは本当に大切。実はサポートセンターを作ってほしいという要望を日本のユーザからたくさんもらうんだけど、残念ながら現在は対応できていないので、できるだけ早いうちに応えたいと思っている。日本のユーザは品質チェックに非常に敏感だからね。

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