「破壊的イノベーション」に成熟企業はいかに対処するのか-「フューチャーバック」による戦略策定

EnterpriseZine / 2013年5月29日 11時0分

図表6. イノサイト社のフューチャーバック・フレームワーク

2013年5月16日、野村コンファレンスプラザ日本橋にて「ついにジレンマは終わる!!“イノベーションのジレンマ”で有名なクリステンセン教授のイノサイト社初来日セミナー」が開催された。招聘・主催は日本におけるイノサイト社のパートナーであり、イノベーションコンサルティングを行っているINDEE Japan社。講師はイノベーションの理論と実践で著名なクライトン・クリステンセンが設立したイノサイト社のパートナー兼COOのケビン・ボーレン氏が務めた。ボーレン氏は、豊富な事例とグループディスカッションを交え、イノベーションを継続的に起こしていくための方法論を分かりやすく講義した。全3回にわたり、レポートする。

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受講料:38,000円(税込39,900円)

会場:翔泳社(東京・四谷三丁目)

お申込・詳細 ⇒ こちら!

■破壊的イノベーションに「戦略・能力・加速」の3つのポイントで対抗する

 まず、イノベーションを2種類に分けて整理しておこう。既存製品のバージョンアップなど、すでに確立した製品やサービスを改良していくのは「持続的イノベーション」である。これに対し、「破壊的イノベーション」は、既存の前提を破壊され、方向が再定義されるときに起こる。

 歴史的には、帆船から蒸気船への転換、電報から固定電話や携帯電話へと交代してきた通信手段の変遷などがその例となる。そのペースは業種によって異なるが、破壊的イノベーションは産業界で繰り返し起こっている現象である。

●イノサイト社のイノベーション・チェックポイントは「戦略・能力・加速」

 世界的にイノベーションと変化のペースはますます加速していると言われるが、こうした事業環境の中で、企業はどうすればイノベーションを繰り返し起こしていけるのか。イノベーション支援の際、イノサイト社が焦点を当てるのは次の3点である。

戦略(Strategy):市場の破壊的変化に備えて、どのくらいイノベーションが必要とされているかを戦略的に策定すること。
能力(Capabilities):イノベーションを通じて継続的に成長していくための組織能力を確立すること。
加速(Acceleration):インパクトある新事業の設計と立ち上げを加速すること。

 以下、この3点を順に見ていこう。

有須 晶子[著]

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