買収されても進化は続く、Sybase IQが1年ぶりにメジャーアップ

EnterpriseZine / 2013年6月13日 11時0分

SAP Sybase IQの1年ぶりのメジャーバージョンアップが発表となった。ERPなどの基幹系システムのリアルタイム分析ならば、HANAがそれを担うというのがSAPの戦略。そして、Sybase IQは「HANAのニアラインストア」という位置づけだ。

■Sybase IQはHANAのニアラインストアという位置づけ

 「リアルタイム・データ・プラットフォーム(RTDP)」―これがSAPのデータマネージメント基盤だ。アプリケーションの下支えをするデータ活用の基盤はどうあるべきか、そのコンセプトがRTDPなのだ。昨年くらいまで、SAPは、インメモリデータベースのSAP HANAを全面的に押し出してきた。まさに「データベースはすべてHANAでOK」という勢いのメッセージだった。

しかしながら、「HANAは中核ではありますが、RTDPの中の1つの製品です」と、SAPジャパン ビジネスソリューション統括本部 データベースソリューション部長の安藤秀樹氏は言う。

 RTDPには、トランザクション・データベースのSAP Sybase ASE、分析データベースのSAP Sybase IQ、モバイル、埋め込み型のSAP Sybase SQL Anyware、そしてイベントプロセッシング技術でストリームデータ処理を行うSybase ESPといったものがあり、さらにリアルタイム処理に特化したSAP HANAが中核に位置する。これらすべてを、有機的に結合してRTDPは構成されるものであり、今後この「RTDP」はSAPのソリューションを説明する際にたびたび登場することになるとのこと。

 RTDPの中で、ペタバイトクラスを超える大規模エンタープライズ・データウェアハウスを実現するのが、SAP Sybase IQだ。そのメジャーバージョンアップが、今回発表となった。ERPなどの基幹系システムのリアルタイム分析ならば、HANAがそれを担うというのがSAPの戦略。Sybase IQは、「HANAのニアラインストア」と位置づけられ、ペタバイトを超えるような膨大なデータを「蓄積」し、それを瞬時に分析する目的で利用する。そして、この仕組みをアプライアンスではなく、さまざまなプラットフォームで稼動するオープンなソフトウェアで提供しているのも、Sybase IQの特長だと安藤氏は説明する。

■パフォーマンス向上のためにストレージアーキテクチャを変更

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