「企業変革」には何が必要なのか?企業の進化を成功させる“4つの鍵”

EnterpriseZine / 2013年8月19日 8時30分

事業環境が大きく変化する現在。企業が生き残るには、既存の枠組みにとらわれず、戦略と実行をセットにしてPDCAを高速で回すことで、さらなる「市場追随性」を高めた経営を行うことが必要です。今回から2回にわけ連載の最終章として、日本企業の進化を「成功させる4つの鍵」とそれを導く「ビジネスリーダー」の人材像をまとめていきます。今回は、「成功させる4つの鍵」を解説します。

■「戦略」と「実行」をセットで“詳細に速く”PDCAを回すスパイラル型アプローチ

 今回の連載を通じて、金融、ハイテク・通信、重工・インフラ、消費財・流通、製薬とさまざまな業界にわたり、その業界を例としながらも業界横断の「共通テーマ」となるお話しをしてきました。

 「グローバル化」、「デジタル化などによるテクノロジー革新」、日本に限らず世界多くの国での「少子高齢化」、「エネルギー問題」など、市場環境が大きく変わってきているなかで、どのように生き残っていくのか。

 その方向性については、連載第2回で詳述させて頂きました。いくつかをあらためて申し上げると、海外市場で成功するための「グローカライズモデル」の確立、コモディティ化が進む製品単体や機能の訴求ではない「サービス化」や「体感価値(カスタマーエクスペリエンス)追求による高付加価値化」、などの進化の方向性です。

 経営は、「戦略」と「実行」に分解されますが、上記のような進化を実現するには、戦略と実行をセットで磨きあげないといけません。実行のための「組織や管理、オペレーション」をどのように変えていくのか、自社のケイパビリティが足りない場合は選択肢の一つとして「M&A」をどのように進めるのか、ということまで垂直統合的にお話しさせていただきました。

 戦略と実行の関係性ですが、かつてのような“予定調和的”、つまり先に戦略ありきで、それをもとに実行を粛々と進めればいい、という時代ではなくなりました。戦後の高度経済成長期であれば、お手本(ロールモデル)となる欧米企業に追随・キャッチアップするという戦略があり、実現するために必死に実行を回すという、ウォーターフォール型アプローチが通用した訳です。今よりはるかに技術も金もない中で、必死に欧米企業にキャッチアップした実行力には、一日本人として大いに尊敬も敬服もしていますが、少なくとも目指す姿は明らかだったと思います。

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